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「おはようございます!メイド長様。」


あまり眠れなかった割には、清々しい顔で執務室に入って来たリアリス。


「朝の打ち合わせが始まる前に、お話したいことがありまして。」


「なーに?ダグラス将軍とお付き合いする事にでもなったの?」


「え!ええー!!」


「何をそんなに驚いているのよ。あら!もしかして、本当にそうなの?ねえ!そうなの?」


「………」


「それで?お話とは何かしら?」


「はい、叙勲式での私の褒美についてなのですが。」


「あら!決まったの?」


「はい。1ヶ月の休暇をいただきたいと思います。」


「休暇?そんな事でいいの?」


メイド長には意外な申し出だったようで、驚いている。


「私はまだ王宮に入ってまだ日が浅いですので、長い休暇となるとこの先しばらくは取れないと思うのです。最近、忙しくて家族に手紙も書かなかったものですから。」


「そうなの。本当に休暇でいいのね?」


「はい!来月1ヶ月の休暇でお願いします。」


「分かりました。では、国王陛下の秘書官にお伝えしておきます。」


「ありがとうございます!」


リアリスは嬉しかった。

今回は、休暇の他にボーナスもある。

実家に帰る時に、そのお金も持ち帰ってあげられる。

そのお金で少しでも実家の助けになれば嬉しい。


「みんなにお土産も買わなきゃね。」


午後になり、リアリスはディアと一緒に騎士団の訓練所に出かけた。

ディアは騎士団長の婚約者ということもあり、ほとんど顔パスで入る事ができる為、リアリスもすんなり入る事が出来た。


リアリス達が到着した時には既に合同訓練が始まっていた。

リアリスは自然とダグラスの姿を探す。

ダグラスの姿はすぐに見つかった。

ひときわ威厳のある姿のダグラスは、どこにいても目立つのだ。


リアリスがダグラスを見つめていると、その視線に気づいた様にダグラスがこちらを見る。


すると、柔らかい笑顔を浮かべてリアリスに笑いかけた。


まだ微笑み返す勇気はないリアリスは、目を伏目がちして恥ずかしがった。


ダグラスの心臓がグサッとやられたのは言うまでもない。





一方、ダグラスがリアリスに愛の笑顔を送っている側では

王国軍の部下達が震えていた。


「お、おい。将軍が笑ってるぞ。」


「前にもあったよな、似たような事。」


普段はかなり厳しい将軍が、あり得ない笑顔を向けているのは誰だ?と我先にダグラスの目線の先を確かめようと争う部下達。


「おい!あのメイドじゃないのか?ほら!あそこに2人いるだろう?」


「おお!あの黒髪のか!」


「後ろにいる金髪の方じゃないのか?」


部下達はザワザワ騒ぎ始めた。


「いやぁ、ありゃ、ないだろう!どう見たって黒髪のメイドの方が可愛いじゃん!あの金髪のメイド、めちゃくちゃガード固そうじゃね?あり得ないって!ははははははは!…は、はは?」


王国軍の中でもお調子者で知られる彼は、自分以外の人間の顔が凍りついている事に気がついたら時には遅かった。


後ろに冷気を感じて振り向こうとしたが、途中から見えた大きな影に息が止まる。


「メイドが何だって?」


「ひゃ!」


とてつもなく情けない声を出しながら見上げると、そこには鬼の形相のダグラス・クォーツ将軍が立っていた。


「金髪はあり得ないってどう言う意味だ?」


「え?その…いや、違いますよ!あり得ないくらい可愛いから放っておせないなぁー!なんて思って。」


「放っておけない?」


その一言でズモモモモモと身体から黒いオーラを放つ将軍。


彼はこの時、「死んだ…」と思ったそうだ。




「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき

ありがとうございます♪


作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و


我が家のお風呂にはテレビが付いています。

でも、私は一度も見た事ないですけどねぇ(笑)

うちの旦那さんは、かなり長風呂なのですが

テレビを見ながら1時間くらい出てきません!


はよ出てこいや!!


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