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遅くなるといけないとダグラスが心配し
名残惜しいがリアリスとダグラスは医務室を出た。
ダグラスの腕に手を回し歩くリアリス。
その手はダグラスがしっかり握っている。
メイド塔へ帰る途中、ダグラスがふいに言った。
「そういえば、リアリス嬢は今回の褒美を何にするか考えましたか?」
「いえ、まだ決めていないんです。こんな機会は滅多にないので、十分考えたいと思っているんですが…」
「もしかして、もう思いついているとか?」
「そ、そうなんです。」
叙勲式で、リアリスには勲章以外の褒美があると聞いた時から心の中にある一つの願いがあった。
「実は、お休みをいただこうかと。」
「休みですか?」
「はい、王宮に来てから領地にいる家族に手紙も書く暇がなくて。きっと心配してしているのではないかと。ですので、少し長めに休暇をいただいて領地に里帰りしようかと思ったんです。」
「なるほど…でもそうなるとしばらく会えなくなりますね」
ダグラスを見ると少し淋しそうにしている。
その姿は何だか大型犬のようで可愛らしく見えてしまう。
「でも、長い休暇と言っても1ヶ月ほどですから。」
そんな話をしているうちに、2人はメイド塔に着いた。
「名残惜しいですね。」
「はい、本当に。」
「明日、騎士団の方で合同訓練があるのですが…」
「見に行きます。」
ダグラスが見に来て欲しいと言う前に、反射的に答えてしまって慌てるリアリス。
その姿を見て、クスッと笑ったダグラスは
リアリスの手を握った。
「おやすみなさい」
「はい、おやすみなさいダグラス様。」
ダグラスの姿が角を曲がるまでリアリスは見送った。
自室に帰ったリアリスを待ち構えていたのは、ディアからの質問責めだった。
ダグラスとお付き合いをする事になったと聞いたディアは、その場で飛び上がって喜んだ。
「私がキューピットね!」
その夜は、ディアと遅くまで語り合って
なかなか寝付けなかったリアリス。
一方、私邸に帰ったダグラスも
今日の事を思い出して眠れなかった。
リアリス嬢も同じ気持ちでいてくれたなんて…
ああ!くそ!すごく嬉しい!
しかし、あれだな。
最後の別れ際、おやすみのキスくらいした方がよかったのかもしれないな。
いや、待てよ…今日気持ちを通わせたばかりじゃないか。
焦ってはいかんな。
焦ってはいかん!
ベッドの上でジタバタするダグラス。
今の顔は誰に見せる訳にはいかないほど上機嫌だ。
ふと、先程リアリスと話したことを思い出す。
「リアリス嬢と1ヶ月離れるのか…。うむ…」
そんな事を思いながら、ダグラスの夜は更けて行った。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
蒸し暑いですね…。
我が家には除湿機が4台あります。
この季節はフル稼働d( ̄  ̄)
しかし、よく水が溜まります。
水を捨てるだけでひと苦労(笑)




