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顔が赤いのは貴方のせいですよ…。
心の中で密かにそう思ったリアリスは
どうにかこの場をしのごうと考えを巡らせている。
しかし、ダグラスは無意識に眉間にシワを寄せているリアリスの体調が思わしくないと勘違いしていた。
「リアリス嬢、今日はこのままお帰りになった方がよい。私がお送りしますので。」
ダグラスはそう言うと同時に立ち上がった。
立ち上がったリアリスがダグラスに気がついた時
ふいに身体がふわっと浮く感覚になる。
それはリアリスの感覚ではなく、ダグラスに抱えられ
本当に浮いていたのだった。
「ダ、ダグラス様!」
「大丈夫です。貴方は軽い。」
そんな事を言っているのではなくて!
この状況があまりにも恥ずかしいんです!
強面の大男のダグラスが、綺麗に着飾ったご令嬢を抱える姿は王宮の庭に出ている招待客の目を奪う。
「あれは、王国軍のクォーツ将軍か?」
「抱えらているのはどこのご令嬢かしら?」
「何があったの?」
ひそひそと話している割には
かなり大きな声である気もする。
貴族というのは大抵噂好きな人種で
今日の夜に起こった出来事は、明日のお昼には貴族たちのほとんどが知るところになるだろう。
とりあえず、顔は隠しておかなきゃ…。
リアリスは顔が見えないように手で覆った。
それを見たダグラスは、リアリスが更に具合が悪くなったのではないかとオロオロする。
「リアリス嬢!大丈夫ですか!」
いやぁー!今、私の名前呼ばないでー!
「リアリス嬢?聞いた事ない名前だな。」
そうです…私は皆さんの知らない令嬢なんです…
お願いだから誰も気づかないで…
そう思いながら、必死に顔を隠すリアリス。
しかし、それも無駄な抵抗だったようだ。
「あの方、今日の叙勲式にいらっしゃったご令嬢ではないの?」
「ああ、スパイを捕まえたとか言う方ね?」
いや、私は捕まえてはいないんですけれども…。
というか、しっかり身元がバレてしまいましたね。
せっかく顔を隠したのに、自分が誰なのかバレてしまい
グッタリするリアリス。
すると、ダグラスはそれを見て驚く。
「リアリス嬢!大丈夫ですか!」
「は、はい。」
「いかん!メイド塔には間に合わないな。ならば、仕方あるまい。」
ダグラスはそう言うと、方向転換して
メイド塔とは違う方向に進んで行った。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
お久しぶりになってしまいました。
ごめんなさい( °̥̥̥̥̥̥̥̥з°̥̥̥̥̥̥̥̥)
我が家で少しゴタゴタが続きまして
私もかなりダウンしておりました。
ゴタゴタも片付いて、落ち着きましたので
また再開させていただきたいと思います❤︎
よろしくお願い致します⸜( ´ ꒳ ` )⸝♡︎




