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101

王宮の大広間には沢山の人達が集まっていた。


その中に緊張気味のリアリスとダグラス。


「ダグラス様…あの緊張されているのですか?」


眉間に皺を寄せたダグラスを見てリアリスはコッソリ話しかけた。

このような場には何度も出ているはずのダグラス。

そんな人が緊張するはずはないとリアリスは思っていた。


「あ、いえ…その…はい。」


ダグラスも普通の人と同じように沢山の人の前では緊張するのだと、リアリスはふとホッとしていた。


しかし、ダグラスが緊張しているのは

大広間に集まった人達の前だからではない。

隣いるリアリスのせいだった。


そして、リアリスの隣にいるダグラスの耳に

貴族たちからの声が聞こえてきた。


「ダグラス将軍の隣にいるご令嬢は誰だ?」


「あんな綺麗なご令嬢がいたのか?」


「どこの家の方かしら?」


ふと周りを見ると、結婚適齢期の貴族の子息達がリアリスをじっと見ている。


ギロっ!!!


ダグラスはその子息達を牽制するように睨みつけた。


「ひっ!」


王国軍の将軍に睨まれた子息達は、震え上がりリアリスとダグラスの周りからささっと引いて行った。


クソっ!やはりリアリス嬢を狙ったか。

今日は側を離れられないな。


自分の隣にいるリアリスの美しさを他人に知られたくないダグラスは、皆の視線からリアリスを隠すように立った。


そんな事には全く気が付いていないリアリス。

王宮の大広間の豪華さに目を丸くしている。


すると、後ろから声をかけられた。


「リアリス!」


声の方を見ると、騎士団の正装に身を包んだウォルフとマイクスが近づいて来る。


「あ、お兄様。」


隣にいるマイクスは、リアリスのドレス姿に釘付けのようだ。

それを見逃さなかったダグラスは、マイクスと視線を合わせる。

そして、ウォルフとリアリスが話している隙に

2人はこっそり会話した。


「気づいているだろうが…どこぞの輩がリアリス嬢を狙っている模様だ。」


「そうですね、私も気がつきました。」


「今日は停戦という事でよいかな?」


「異論ありません。」


ダグラスとマイクスは、リアリスが他の子息達に声をかけられないように協力し合うようである。


一方、のんきに話している兄妹は

妹リアリスのドレス姿の話題で盛り上がっていた。


「いやー、こりゃ驚いたな!どこのご令嬢だよ!」


「私だって、きちんとすればこのくらいは…それに!私もご令嬢ですけど?」


「あ、そうだったな!悪い悪い!」


そんな話をしていると、式典開始の鐘が鳴った。


叙勲される4人は、最前列の席に座る。


リアリスは緊張していた。


実家が少しでも楽になればと思い入った王宮で、まさか叙勲されとは思っていなかった。

叙勲されると臨時のボーナスが出ると聞いたので、それもまた楽しみだ。

実家にまた沢山仕送りできるとワクワクしていた。




「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき

ありがとうございます♪


作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و


やっと1週間が終わりましたー!

皆さんお疲れさまでした。

私もお疲れさまでした。(笑)


土日はのんびり過ごしたいと思います。

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