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迎えの時間よりかなり早く待ち合わせ場所に到着していたダグラスは、今最高潮に緊張していた。
ダグラスの想い人であるリアリスと一緒に式に出席できる…
それだけでも胸が高まるのに、リアリスの着飾った姿を皆より早く見られる事も楽しみであった。
普段、どんな戦場にいようとも緊張で眠れない事などなかったダグラスが昨晩はほとんど寝る事ができなかった。
明日のリアリス嬢の装いはどんな物なのだろうか…。
姉たちから当日のお楽しみ!と言われたドレス姿を想像するだけで、鼻血が出そうな勢いだった。
「いかん、いかん。リアリス嬢に対してこの様な不謹慎な妄想は…」
ダグラスは妄想を膨らませる度に自分言い聞かせた。
待ち合わせ場所でポケットから時計を取り出して眺めるダグラス。
今日は時間が過ぎるのがとてつもなく遅い。
それを何度か繰り返した時、廊下の向こうから足音が聞こえて来た。
その足音の方に目を向けると、メイド長に連れられてゆっくりとこちらに向かって来るリアリスの容貌が見えてきた。
「!!!」
ダグラスは絶句した。
いつものメイドの制服の時とは違う
華やかに着飾ったリアリスがいる。
姉達が選んだドレスは、ダグラスが着ている王国軍の黒と金の正装とよく合う色合い。
金色に黒い刺繍の施してある物だった。
そして、金色の髪を緩く高い位置で結んでいる。
「綺麗だ…」
ダグラスはボソッと小声で呟いた。
リアリスが近づくにつれ、リアリスのその顔にも釘付けになる。
普段から透き通るような肌をしているリアリスだが、今日はそこに透明感のあるメイクを施している。
薄いブルーの目は一際大きく見え、唇は薄ピンクに潤っていた。
ボケーっと立ってリアリスを見ているダグラスに
リアリスはニッコリと微笑んだ。
何か言わなければ…。
分かっているのに言葉が出ない。
女性の美しさを褒めることなどした事がないダグラス。
しかも目の前にいるリアリスは想像を遥かに超える美しさ。
恋愛初心者のダグラスにはこの状況はハードルが高過ぎる。
しかし、戦いでは百戦錬磨の将軍だ。
遠くなる意識を引き戻し、今思いつくありったけの賛辞を考える。
「いつもと違いますね。」
クソ!なんだ、その言葉は!
違う違う!言いたいのはそんな事じゃなくて!
心の中でダグラスが自分をボコボコに殴っていると
リアリスが言った。
「そうですよね…私も自分が自分じゃないようです。」
そんな2人の会話を側で見ていたメイド長はハァーとため息をついた。
「ダグラス将軍様、リアリスはとても美しいでしょ?」
「は、はい。とても…」
ダグラスの顔は真っ赤になっている。
リアリスの顔もまた真っ赤だった。
こんな調子で大丈夫かしら。
本当に見ていてこちらが焦ってしまうわね。
メイド長はやれやれという表情で2人を見送った。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
週の始まりの月曜日。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は今年は思ったより花粉症の症状が出ないので
ちょっとホッとしています。
でも、、まだ油断はできませんねぇ。
薬を飲み忘れないようにしなければ!




