98
お店に入ってから3時間ほど。
ウォルフは待合室のソファでウトウトとしている。
マイクスは黙ったままで下を向いていた。
その時、ダグラスが立ち上がった。
その気配で居眠りをしたいたウォルフも目覚める。
「将軍、どうされましたか?」
「終わったようですよ。」
その言葉を聞いてウォルフとマイクスは扉の方を見るが
何も聞こえない。
勘違いじゃないのか?と思った時、待合室のドアがノックされた。
「失礼致します。お嬢様のお着替えが終わりました。」
3人はリアリス達がいる部屋に案内してされた。
中に入ると3人はソファに座ってお茶を飲んでいた。
「あら、来たのね。」
「はい、それでドレスは決まったのですか?」
来る時に着ていた装いのリアリスを見て、ダグラスは不思議に思う。
選んだドレスを見られると思っていたダグラスは少し残念だった。
「決まったわよ!でもね、貴方は当日まで見ない方がいいと思ってね。」
「え?」
「そうよ、楽しみにしていなさい。」
ソフィアがリアリスを見てニコッと笑った。
「リアリスさん、今日は本当に楽しかったわ。貴方のようなお若い方のドレスを選ぶ機会なんて無いから。」
「本当にありがとうございます。」
「リアリスさん、今度遊びにいらして?」
マリナはリアリスの手を握った。
「私は嫁いでいるけど、同じ王都に住んでいるから、すぐに駆けつけるわね?」
「はい、必ず。」
リアリス達は、ソフィアとマリナを見送った後
購入したドレスの大きな箱を抱えて王宮に帰ったのだった。
その日の夜、自室ではディアがベッドの上で正座をしていた。
「ごめんってばー!」
リアリスは腕組みしてディアの前に黙って立っている。
「だって、リアが叙勲式に出るならパートナーは将軍様しかいない!って思ったしぃ…それに将軍様だって…」
「ダグラス様がどうしたって言うの?」
「リアリスのパートナーは自分がなるから!って。それなら、ドレスはパートナーの自分が贈らなくてはって…とんとん拍子に話が進んだんだもの。」
「私はね、びっくりしたのよ?しかも、まさかダグラス様のお姉様がいらっしゃるなんて…」
リアリスは昼間の事を思い出してこめかみをおさえた。
「でも、素敵なドレスを選んでいただいたんでしょ?」
「え、まあ…それはそうだけど。」
ディアは部屋にある大きな箱を指さして言った。
「ちょっと着てみて!私が手伝ってあげるから。」
何か話をはぐらかされた気がするが
箱に入れたままにしておく事も出来ないのでディアと一緒にドレス一式を開け始めた。
リアリスもやはり女の子。
いくら質素倹約で育ったとは言え、綺麗なものは好きだ。
いつしかディアと笑いながらドレスを眺めるのであった。
「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき
ありがとうございます♪
作者のぎゆりです ٩( 'ω' )و
WBC盛り上がってますねー✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。
私も試合は必ず観戦しております。
是非、優勝目指して頑張ってほしい!!




