第一章 繋がり(3)
家に帰った後、俺は先生がまだ課題を出していないこの時間を利用して、急いで新作の企画を完成させ、できるだけ早く物語のプロットを作ることにした。
初期の頃の俺は、普段は何も考えずにそのまま物語の創作を始めていたが、こうすると行き詰まりやすい。
しばらくしてから、俺は先に企画を書くようになり、一歩ずつ計画を立ててから執筆を始めるようになった。
先にしっかりとした企画を立てておけば、本編を書く際に当初の意図から逸れてしまう可能性を下げられるし、論理的に頻繁なミスを起こすことなく、物語の表現や設計をより完全なものにすることもできる。
ストーリーの展開については、まず大まかにキャラクターがどのようなことをするのかを決めておけばよく、後からより良いアイデアが浮かんだ場合は、論理構造に沿って異なる要素を入れ替えることができる。
これらはすべて、何度も試行錯誤を繰り返した末に得た経験だ。
白紙の文書ファイルに、俺は企画に必要な文章を素早く入力していく。
まず、自分はいったいこの作品で何を表現したいのか、どのような目標を達成したいのかを決め、そして物語のテーマについて考える。
そして、それをもとに対応するキャラクターを作り、続いてそのキャラクターたちの細部について考えていく。
そしてこの過程の中で、キャラクターデザインの部分が体感的に最も時間のかかる部分だった。
興味に従って「今回は可愛い黒髪のヒロインを書こう!」と決めること自体はすぐにできるが、彼女がいったいどのような人物なのかは、やはり性格や行動による表現を通してキャラクターを描き出す必要がある。
これは……真面目な性格で、いつも自分の仕事をきちんとこなす。
コミュニケーションを取る時はとても親切だが、大切なことでは簡単に妥協しない。
話し方からは冷淡な印象を与えるものの、実際には一歩踏み込んで解釈すれば、彼女が本当は他人を気遣っていることが分かる。
座り方はとても姿勢が良く、服装や身だしなみもきちんと整っていて……うん。
俺は文字を打ちながら頭の中でヒロインの姿を想像し、唸り声を漏らした。
しかし、その過程で俺はある問題に気づいた──
「どう見ても、この人は……だよな」
口に出さなかったのは、端月という文字だった。
自分で口にすると、もっと恥ずかしくなりそうだったので、そのまま飛ばした。
こればかりは仕方がない。
なにしろ現実の俺が、まさにこういう女の子が好きなのだから。
アニメや小説の世界では、別の性格の女の子も可愛いと思うことはあるが、自分で書くとなれば、やはり自分が一番好きなタイプの女の子を優先して書きたくなるだろう。
なにしろこれは、俺が初めて一冊分を最後まで完全にコントロールする恋愛物語に挑戦するのだから、俺にとってこれは重大な意味を持っている。
自分がもう重症だと感じた俺は、最後にはどうしようもなくなり、そのままキャラクター設定を書き続けた。
名前については、後で少しずつゆっくり考えることにしよう。
一冊分の分量なら、キャラクターはそれほど多く必要ないし、物語もまずは大まかな分量を掴んで、次の段階で調整すればいい……
パソコンの右下に表示された時刻は、いつの間にか午後五時を少し過ぎていた。
キッチンからは母さんが料理をする音も聞こえてきて、母さんは休みを取っていなければ、時々夕食を作ってくれる。
そしてその時、調理器具がガチャンと床に落ち、続いてはっきりとした舌打ちが聞こえてきた。
俺の部屋はキッチンから近いため、はっきりと聞こえた。
この音は、まるで良くないものをすべて一つの袋に詰め込み、それを他人に投げつけているかのようだった。
母さん以外にも、弟は県外へ進学する前、この癖に染まっていた。
この音を聞くたびに、まるで胸を誰かに思い切りナイフで刺されたような気持ちになる──だが、こう言ってしまえば所詮は他人の習慣であり、過剰に反応する必要はない。
俺はそう自分に言い聞かせ、そのまま作業を続けた。
夕食ができると、母さんがドアを軽く叩いたので、俺は残りの部分を急いで処理し、パソコンをスリープ状態にしてから席を立った。
俺はキッチンへ行って炊飯器を運び、茶碗と箸を並べ、二人分のご飯をよそい、それから自分がいつも使っている席に座り、母さんが手を洗って部屋から出てくるのを待ちながらスマートフォンをいじっていた。
しばらくすると、母さんが部屋から出てきてソファに座った。
昔、俺たちの家には六人以上で使える木製の丸いテーブルがあったが、いつの頃からか撤去され、代わりにリビングの長いガラステーブルに料理と茶碗や箸を置くようになった。
デジタルテレビの内容はとても退屈で、インターネット上の面白い番組や、購読しているドラマ配信サービスには及ばないため、テレビはついておらず、扇風機だけがブーンと回っていた。
テーブルの上には四、五品ほどの料理が並べられており、頭上の長いエアコンには、その時の室内温度が三十三度と表示されていた──俺たちの家では、客が来た時か、本当に耐えられなくなった時にしかリビングのエアコンをつけず、夏の電気代を節約している。
母さんはまず、明日会社へ持っていく料理を弁当箱に詰め、俺は母さんが弁当箱をいっぱいにするのを待ちながら、スマートフォンをいじり続けた。
詰め終わってから、俺はようやくスマートフォンを置き、黙々と食事を始めた。
炒めた野菜を口に入れると、舌にすぐに驚くほどの塩辛さを感じた。
「……」
俺は声を出さず、黙ってご飯を一口、口の中へかき込んだ。
片手に茶碗を持っていた母さんもその料理を口にし、続いて乾いた声を漏らした。
「しょっぱいね、塩を入れすぎたわ」
こういうことは、おおよそ二回に一回は起こる。
「……うん」
だが、俺にはそれ以上何も言えなかった。
強く同意すれば、一生懸命夕食を作ってくれた母さんを責めているように感じるが、だからといってこの言葉を否定して、「そんなことない」と嘘をつくこともできない。
だから最後には、沈黙に近い声で返事をすることしかできなかった。
俺は食べ物をゆっくりと口に入れて噛んだが、何の味も感じられないような気がした。
いや、料理が美味しいかどうかにかかわらず、俺はこの時間を心から楽しむことができず、ただ料理と白飯で自分の胃を満たしているだけだった。
その途中で、母さんが仕事で起きたことを話し始め、俺は時々相槌を打ち、返事をしなければならない時には少しだけ言葉を返し、母さんが話を続けられるようにした。
そして俺の茶碗にまだ少し白飯が残っている時、少食の母さんは俺を無視して、すでにテーブルと料理の皿を片付け始めていた。
俺は最後の白飯を腹に入れ、空になった茶碗や皿もキッチンへ持っていって水に浸し、濡れた布巾でテーブルをきれいに拭いた。
風呂を上がり、部屋に戻ると、俺は思わずベッドに横になった。
パソコンがスリープモードになっていても電力を消費していることは分かっていたが、創作を続けたり、パソコンの電源を切ったりする気力はなかった。
胸の上に重い何かがのしかかっているような感覚があり、俺は身動きが取れなかった。
俺は部屋のドアに目を向けた。
茶色いドアが固く閉じられている。
俺の耳元には突然、父さんが家を出ていった後に母さんが情緒不安定になり、俺が大学に受からないのではないかと心配して、俺に奮起して立ち直るよう言いながら、ドアを力強くドンドンと叩いていた時の音が響いた。
あの時の俺は布団に自分の体をきつく包み込み、全身が震えているように感じていた。
俺は急いで小説を取り出して読み、何かを失った穴を埋めようとした。
だが、どれだけ文字を掴もうとしても、まったく読み進めることができなかった。
好きなキャラクターたちとの間には、まるで一枚の壁があるかのようで、俺は向こう側の世界の空気を感じることができなかった。
俺は何度か深呼吸をして、耳元にこだまする音を遠くへと押しやった。
俺はスマートフォンを手に取り、退屈しのぎにソーシャルメディアを一通りスクロールした。
ただひたすら手でページをスクロールし続ければ、まるで自分の中で絶えず湧き上がる感情から逃れられるような気がした。
一通りスクロールし、すべてのソーシャルメディアアプリを一通り見終えて、俺はようやく落ち着いた。
俺はメッセージアプリを開くと、そこに「繋 端月」という名前が表示された。
俺はチャット画面を開いた。
前回の会話は大学の面接の後で、俺が思わず端月にその日の面接についてどう思ったのかを尋ね、端月もいくつか返事をしていた。
俺はチャット画面から出たが、また何度も開いてしまった。
最後に相手へ「今、何してる?」とメッセージを送り、五分ほど経つと、メッセージが既読になった。
『ちょうど学科から配られた資料を読み終わったところで、今はもう何もないよ。どうしたの?』
このメッセージを見て、俺は文字から伝わってくる温度を感じ取れるような気がして、心の中で何度も読み返した。
『特に何もないよ』
俺は数秒考えた。
『ただ、君の声が聞きたくなった』
この文章を打ち込み、送信した。
これって、相手に迷惑をかけすぎじゃないか?
それに、ちょっと気持ち悪くないか……相手を怖がらせたりしないだろうか……?
付き合い始めたばかりなのに、その日の夜に「君の声が聞きたい」なんてメッセージを送る──なんだか重く感じさせてしまいそうだ。
だが、今さらメッセージを取り消すこともできない。
なぜなら、端月はその瞬間に既読をつけていたからだ。
だから俺は、ただ静かに返事を待つしかなかった。
そして、ある瞬間──
『いいよ。でも、私、大きな声では話せないんだ。部屋にいるけど、声がリビングまで聞こえちゃうかもしれないから、その辺は少し避けたいな』
続いて。
『じゃあ、私からかけようか?』
今使っているメッセージアプリはそのまま電話をかけられるので、本当に便利だ。
俺は胸の内の興奮を抑えながら、こう返した。
『大丈夫、俺からかけるよ』
この言葉を返した後、俺は通話機能を開き、自分の呼吸を少し整えてから音声通話のボタンを押した。




