第五章 寒冷(2)
そして、ゲームも先へと進んでいった──
「普段の趣味は何?」
「読書、演奏会に行くこと、将棋、それから……逐幸と楽しくデートすること。」
端月はそう言い終えると、目を細め、笑いながら尋ねた。
「あなたが創作する理由は何なの?」
「最初は、物語を創作することで、物語を聞く人を楽しませられると思ったから。でも、その後、俺が困難に直面した時、好きな作家先生の作品を読んで励まされたことで、俺もそんな作品を書きたいと思うようになった。だから……自分が面白いと思える神作を書いて、世界一のクリエイターになりたい。」
答えた後、俺は少し考えてから、彼女に尋ねた。
「一番好きな言葉は?」
「本当に優しい人というのは、自分自身がいろいろな困難や苦しみに立ち向かいながらも、それでも人に笑顔を向けることを選ぶ人。あなたは?」
「塵も積もれば山となる。俺はもっと強くなりたい。」
「人にされて嫌なことは何?」
「いつも全力で大声で話しかけられること、言葉による嫌がらせ、それから……手癖が悪くて、人にベタベタ触ってくること。それと、私の話を聞こうとせず、途中で何度も話を遮ること。それから、嫌な感情を私にぶつけてくること。」
「いつ、何がきっかけで私のことを好きになった?」
「えっと……これは二つの質問だよね。でも、そうだな……高校一年生の時は、君は綺麗だと思ったし、何事にも真剣だった。高校二年生の時は、始業日にクラス分けを確認している時、君が俺に挨拶してくれて、その後、学期中にも何度か話す機会があって、君がどんどん可愛くなっていくと思った……次はいつ君と話せるんだろうって、楽しみにするようになった……特に何かきっかけがあったわけじゃないみたいだ。じゃあ、君は?」
「高校二年生の時、ある日あなたが廊下の脇にある植物をずっと見つめていて、どうしてずっと見ているのか聞いたら、あなたが『葉っぱの形がたい焼きに似ている気がして、なんだか気になって、急にたい焼きが食べたくなった』って言ったの。その時のことがすごく印象に残ってる。」
「ま、待って? 俺、そんなこと言った?」
「言ったよ。私、スマホで近くに美味しいたい焼き屋さんがあるか調べてあげたでしょう。あなた、そのうち機会があったら食べに行くって言ってた。」
「えっと……そんなことがあったような……ん? でも、それが俺を好きになったきっかけなの?」
俺は驚きを感じた。端月は笑い、それからいたずらっぽい表情を浮かべて言った。
「違うよ。ちょっとあなたをからかってみただけ。でも、このことは確かに印象深く残ってる。女の子の気を引くことに成功してよかったね。」
こんな変なことで女の子の気を引くことに成功した……どうして俺は素直に喜べないんだろう?
端月は俺の表情を見つめ、それから続けた。
「たぶん、あの時かな。あなたが歴史の授業の補助役をしていた時、ある日、先生が手提げ袋の中に入れていた喉の薬のガラス瓶をうっかりぶつけて、割れてしまったことがあったでしょう。あなたは先生の汚れてしまった手提げ袋と机、それから床を、とても丁寧に掃除していた。その時、すごく格好いいと思ったし、胸がときめいた。それに、授業の前にはいつも黒板をとても綺麗に拭いていたでしょう。すごく丁寧だと思った。先生もきっと嬉しかったと思うよ。」
その言葉に、俺の頬が熱くなった。あの時は、まずい、これじゃ先生の喉が苦しくなったらどうすればいいんだと思っていたけど、俺にもどうすることもできず、先に周囲を綺麗にするしかなかった……実際、そこまで深く考えていたわけではない。
黒板については、短い休み時間を使って全力で新品のように綺麗にできて、時間内に終わればすごく達成感があると思っただけで、今思えばあの頃は少し中二病だったのかもしれない。でも庭雪先生は確かに「あなたはいつも私の代わりに物事を片付けてくれるし、私が忘れていることまで教えてくれるから、本当に助かってる」と言っていた。それについては、俺も嬉しかった。
俺は目の前の恋人を見つめ、しばらく彼女を見ていた。すると、端月が口を開いた。
「私の回答は終わったよ。次はあなたが質問する番。」
俺は思わず笑みを浮かべ、一秒ほど間を置いてから言った。
「端月……俺は君が好きだ。」
それに対して、端月は少し呆気に取られた後、やや眉をひそめ、降参するように言った。
「逐幸……私もあなたが好き。でも、さっきあなたが言ったこと……もう一度言ってくれる?」
彼女の様子があまりにも可愛かったので、俺はもう一度言った。
端月は珍しく、顔に恥ずかしさと嬉しさ、それから満足感が入り混じった笑みを浮かべた……そしてその時、彼女はテーブルの下からスマートフォンを取り出した。
「うん、ありがとう。あなたの気持ちはちゃんと受け取ったよ。必要な時に、自分で取り出して復習するね。」
──まさかこっそり録音していたなんて、あまりにもずるい……
楽しい時間はゆっくりと流れていった。
こうして、俺たちはお互いのことを、また少しだけ知ることができた。
その日の夜、俺は自分の部屋のパソコンデスクの前で、ロアン兄との友達チャットを開いた。
そこに表示されていたのは、以前話し合っていたロボットアニメのストーリーだった。内容としては、俺がある長編ロボットアニメを見終えた後、ストーリー上の論理的な断絶や異常について意見や修正案を述べたものだった。ロアン兄も古参のロボットアニメファンとして、自分の考えを述べていた。
俺はマウスホイールを使ってチャットの内容を上へと遡り、ロボットアニメの話題が終わるところまで戻った。そのさらに前には、俺がロアン兄にどんなゲームをプレイしているのか尋ねた内容があり、ロアン兄は現在プレイしているゲームのタイトルと内容の概要を教えてくれていて、俺も関連情報を調べてみた。
さらにその前には、今期のアニメを一本見終えた後、ツッコミを入れたくなった内容があり、俺たちはその流れでほかのアニメについても話し合っていた。
これらの内容にはすべて覚えがある。何しろ、この一、二週間の間に起きたことだからだ。
俺は画面を下へ戻して一番下まで移動し、マウスで入力欄をクリックした。しかし……新しい文章を入力するたびに、また自分で入力した内容をすべて削除してしまい、そんなことを二、三度繰り返した。
最後には、俺はそのままため息をつき、タブのチャットページを閉じた。これは俺が一人で向き合わなければならない挑戦だと判断した。この時、ロアン兄の力を借りてしまえば、自分自身をさらに成長させることができない。
俺は机の前にあるコピー用紙を見た。そこにはシャープペンシルで、使えるかもしれない物語の一節、主要人物の行動方針、ストーリーの展開、そしてさまざまな場面の素材が書かれていた。
先週、端月とデートした時、俺は確かに多くの新しい素材を得て、ヒロイン本人についてもさらに理解することができた。しかし、どういうわけか、その後のストーリー展開を列挙することはできても、どうしても違うように感じてしまう。これじゃないという感覚があり、それに、俺はそのまま筆を走らせることもできなかった。
この段階で軽率に動いてしまえば、その後に連鎖反応が起こり、重大なずれが生じてしまう──これは過去に何度も経験したことから得た教訓だった。
今はすでに十一月中旬の後半で、中間試験によって創作の時間もかなり消費されてしまった。俺は少なくとも来年一月に期末試験が始まる前に、この物語を書き終えたい。そうすれば冬休みに入ったら、すぐに新しい作品を書き始められる。
しかし、今の俺が立てていたこの計画は、まさに破綻寸前だった。計画を立てる時には余裕の日数も確保していたが、このままの状態を続ければ、その時間も無駄に消費されてしまうような気がした。
焦るな……焦るな……
やっぱりもう一度考え直そう……前作のロボット作品を書いていた時にも、似たような状況に遭遇した。あの時は二、三日考えて、ようやく方法を見つけた。ならば今も、おそらく素材同士の対応関係に問題があるのだろう。少し時間をかけて、頭の中を整理する必要がある。
俺はそう自分に言い聞かせ、白紙のコピー用紙を挟んだバインダーを手に取り、シャープペンシルで頭の中にある考えをできる限り書き留めていった。
しかし、当初感じていた嫌な予感を証明するかのように、その後さらに何日も過ぎても、俺は同じ状態にあった。前の問題はすべて解決したはずなのに、どうして今度はここで詰まってしまうんだ……ノートパソコンに表示された左側のプロットファイルと、右側に依然として文字数ゼロのままになっている空白の修正用ファイルを見つめ、俺は思わず歯を食いしばった。
「……幸、逐幸?」
誰かが俺を呼んでいるような声を聞いて、俺はようやくプールの水の中から水面へ浮かび上がってきたかのように、声のした方向を見た。
隣に座っていた端月が心配そうな表情を浮かべ、青みがかった瞳で俺の目を見つめていた。そしてこの時になって初めて、彼女が伸ばした手が俺の腕に重なっていて、心地よい温もりが伝わってきていることに気づいた。
「大丈夫? 少し休んだほうがいいんじゃない?」
俺の視線と彼女の目が合ったのを見て、端月はさらにそう言った。俺は一瞬呆気に取られ、それから言った。
「お、おう、俺は大丈夫……ただ、ちょっとしたところで詰まっていて、それを解決する方法を考えているだけだ。」
「じゃあ、先に水を飲んで。図書館にいるとはいえ、適度に水分補給もしないとね。」
端月はほっとしたようで、その言葉と表情のどちらからも、俺はとても温かなものを感じた。
「君のバッグを開けてもいい?」
「ん? いいけど……どうしたの?」
俺は端月の白い手提げバッグを開け、中から五百ミリリットルの水筒を取り出し、蓋を開けてから彼女に渡した。
それに対して、端月は笑って「ありがとう。でもあなたも水を飲まないと駄目だよ。それとも私が飲ませてあげようか?」と言った。俺は思わずときめいたものの、ここが図書館の自習室であることを考慮し、なんとかその提案を断り、自分の鞄から水筒を取り出した。
少し水を飲むと、確かに少し落ち着いたような気がした。
先に水を飲み終えた端月は、俺が水を飲む様子を見ながら尋ねた。
「美味しい?」
「美味しい。」
普通の水の味なんだけど、愛しい恋人に尋ねられたから、なんだか美味しく感じてしまう。
俺が水を飲み終えると、端月は突然、俺を驚かせるようなお願いを口にした──
「逐幸、実は私、中編の物語を書いたの。読んでみたい?」
「え? もしかして、君も物語を書いてるの……?」
そう聞くと、端月は桜色の唇を少しすぼめ、無表情に見える様子で言った。
「うん。書いた。前にあなたと質問ゲームをした後、急に書いてみたくなったの。逐幸が小説を書くのって、どんな感じなのか知りたかったから。」
恋人のその言葉に、俺の心臓が速くなった。思わず彼女の手を握ると、二人の指が重なり合った。
その行動に、端月の頬にも少し赤みが浮かんだ。
俺の笑顔はまるで制御を失いそうなほど頬に浮かび、端月は少し左右に頭を揺らして、俺の視線を避けているようだった。最後には小さな声で言った。
「……それで、結局興味あるの?」
その時、ある言葉が俺の頭に浮かんだので、そのまま口にした。
「あるよ。俺は君のことなら、何にでも興味がある。」
端月はわざと顔をそむけ、小さな声で言った。
「じゃあ、先に私の手を放して。ファイルを送るから。」
彼女の反応に、俺の心はたちまち愛おしさで満たされた。そこで俺はわざと彼女の手を握る力を強め、さらに少し撫でながら、彼女の恥ずかしそうな表情を楽しみ、その後になって名残惜しそうに彼女の手を放した。
三万字ほどあるため、俺は端月に数日後に感想を伝えると話し、彼女は「分かった」と答えた。
俺たちが図書館を出ると、強い風が地面に落ちた葉を巻き上げ、周囲の木々も枝葉を揺らした。
先ほど俺たちが来た時にはまだ雨が降っていたが、今はもう雨は止んでいた。それでも空気には依然として湿り気が残っていた。
ひんやりとした風が俺たちの肌を通り抜け、俺は一抹の寒さを感じた。
しかし、二人がつないだ手と胸の内は、温かく感じていた。




