第五章 寒冷(1)
一週間後、中間試験の筆記試験は無事に終わった。
さらに一週間後、俺の書面報告もすべて提出し終え、来週の発表も掌握できている。
筆記試験の答案も、今週にはすぐに返ってきた。
「ちっ、さすが進学校出身のやつだな……」
曜光は俺の答案に書かれた点数を見て、悔しそうな声を漏らした。この科目の試験前日の夜、俺たちは出題される方向性や重点についても話し合っていたが、俺は手書きのノートによって印象を深める方法を取っていたことに加え、資料を探すことにも比較的慣れていたため、暗記や論述を中心とした記述問題では比較的高い点数を取ることができた。
このことに対して、俺は思わず頭の中で拳を握った──勝った!
端月のほうは、普段から俺よりも多くの時間をかけて試験勉強をしているため、全科目の平均点が当然のように俺より一段高かった。負けたような気がしたものの、俺自身の目標はもともと平均点をもう少し高くすることだけであり、自分自身もそれ以上の時間を勉強に費やしたわけではないので、自分自身の選択として受け入れることにした。
試験週間のため、ある授業が報告書を提出するだけで休講になった時間を利用して、俺は端月と一緒にSUNRICEへ向かった。かつ姉は俺たち二人がやって来たのを見ると、すぐに顔に笑みを浮かべた。そして、ちょうどその時──
「逐幸、前に約束したよね。端月が店に来た時は、どんな困難があっても彼女とちゃんと話すって。悪いんだけど、その間、店のほうを手伝ってもらってもいいかな……報酬はだいたいこんな計算で……どう? 興味ある?」
こ、これは……
「わ、分かった。それなら何かあったら、俺を呼んでくれればいいから。」
端月が頷いて同意してくれたことと、彼女の目から伝わってくるお願い、そしてかつ姉の提示した金額がどうしても無視できなかったため、今日はもともとアルバイトをする必要がなかったにもかかわらず、俺は店員のエプロンを身につけ、後輩やほかの同僚たちと共に奮闘することになった。
何度もかつ姉と端月のテーブルのそばを通り過ぎたが、二人は楽しそうに話し、楽しげに会話しているように見えた。時には端月も少し恥ずかしそうな表情で俺のほうを見てきて、かつ姉は興味深そうな様子で俺を覗き見ていた。
なんだか、これはすごく恥ずかしい……一体、どんな話をしていたんだ?
その日の帰宅時、端月は今日の会話の内容について一切口を閉ざしていたが、表情から楽しい午後を過ごしたことが分かったので、俺もそれ以上深く追及しなかった。
家に帰ると、俺は小説のファイルを開いた。真剣に試験勉強をしている間、俺は一時的にファイルを封印し、試験が終わってから創作に戻った。しかし正直なところ、この数日はあまり順調ではなかった……どう書いても自分の思い通りにならないような感覚があった。
もしかするとプロットの内容を改めて整理する必要があるのかもしれないし、執筆して初めて無意識のうちに重要な素材が不足していることに気づいたのかもしれない。今の俺にできるのは、辛抱強くゆっくりと答えを見つけ出すことだけだった。
その週の日曜日。かつ姉は何か用事があるらしく、店を一日休むことになった。俺は赤い高級な椅子があるカフェで端月と待ち合わせた。店内の雰囲気はとても落ち着いていて、今日は七割ほどの客が入っていたが、俺も以前通りかかった時にガラス窓越しに満席になっていることを何度も見たことがあるので、今日は幸運だったと言えるだろう。
俺と端月は向かい合って座り、二人とも飲み物とケーキを注文し、それぞれノートパソコンを一台持ってきていた。俺は小説を書くためで、端月はグループの書面報告を作成するためだった。授業によっては、発表を終えた後にも書面報告を一部提出するよう先生から求められることがあり、今回、端月のグループのまとめ作業は彼女が担当することになったようだ。
俺たちは店内に一時間以上滞在し、ケーキはとっくに食べ終わり、飲み物もこの時にはカップの底が見えていた。
俺は端月に追加で注文するものを尋ね、それから階下のカウンターへ行って、彼女と俺の分を改めて注文した。
しばらく待った後、俺は氷の入った抹茶ラテを二杯と、小さなクッキーが一皿載ったトレイを持って、店内の二階へ戻った。
しばらくすると、端月が突然顔を上げて俺に話しかけてきた。
「どうしたの? この間、あなた、よく私を見ていたみたいだけど?」
俺が答えるまでの間に、端月はノートパソコンを閉じ、残り三分の一ほどになった抹茶ラテを一口飲んだ。
「えっと……そんなに頻繁だった?」
「うん。それに、見る時はいつも結構長い間見てる。ちょっと恥ずかしくなるよ。」
端月の青みがかった瞳には、一筋の光がきらめいていた。どうやら俺の視線を感じても、嫌だと思うほどではないらしい。
「それは……次の場面をどう繋げればいいのか思いつかない時、ヒロインのモデル本人を見てみれば、少しはインスピレーションを得られるかもしれないと思って。」
「じゃあ、その方法は効果あった?」
端月は目を瞬かせ、口元を弧にして言った。俺は少し考えてから、こう言った。
「俺の恋人……やっぱり世界一可愛い。」
俺の真剣な表情とは対照的に、端月は軽やかな笑い声を上げた。
「ありがとう。でも、それって行き詰まってるってことじゃない? 私に何か手伝えることはある?」
その言葉を聞いて、俺の心に温かなものが込み上げてきた。
「えっと……今すぐには、俺にもどうすればいいのか分からない。たぶん、俺はヒロイン本人の設定をまだ十分に作り込めていないんだと思う。だから、この先のストーリー展開が、どうもプロットとの対応が予想通りになっていないんだ。」
それを聞いた端月は少し考え、それから提案した。
「つまり、あなたはもっと私のことを知りたいってことね。それならこうしよう。これからあなたは自由に私に質問していい。でも、その代わりに私もあなたに一つ質問できる。それを、あなたが素材はもう十分だと言うまで続けるの。どう? この方法。」
「え? 面白そうではあるけど、これって君が報告書を書く時間を邪魔しない?」
「大丈夫。ちょうど一つの区切りまで終わったら休もうと思ってたところだから。それに、今日は私たち、あまり話してないでしょう。ちょっと寂しいって思ってたの。」
端月は目を上げ、そんな可愛らしいことを口にした。その瞬間、俺は何かに衝撃を受けたような感覚になった。
「じゃあ、よろしく頼むよ、世界一可愛い恋人。」
俺は微笑みながら頷き、彼女に頼んだが、後半の言葉を口にする時はやはり少し恥ずかしかった。
「じゃあ、あなたから始めて。レディーファースト。」
俺の言葉を聞いた端月は「じゃあ、遠慮なく」と言い、少し目を伏せて、しばらく考えてから言った。
「そうね。じゃあ聞いてみようかな。逐幸はどんな女の子が好きなの──あ、でも、答える時に私の名前だけを言ったり、私に当てはまる内容だけを挙げたりするのは禁止ね。じゃあ、愛しい逐幸、答えて。」
こ、これはどういう質問なんだ……?
俺は端月を見つめ、そこから少しでもヒントを得ようとしたが、彼女の唯一の反応は、期待と笑みを含んだ眼差しで俺を見つめることだった。
まあいい──ここは正面から答えるしかない……いや、それどころか、この後の質問もこういうものに偏る気がする。いくら考えても仕方がない。それなら慎重かつ正直に答えるのが得策だろう。
俺は目を閉じ、少し考えてから、目を開いて言った。
「俺が好き、な女の子のタイプは、えっと……上位に来るのは、共感力があって、他人の心を理解しようとして、性格が真面目で、人に対して誠実で、服装もあまり派手じゃなくて……だから黒髪か茶髪寄りで、えっと、長い髪のほうが気品が出やすいから、俺は少し長めの髪が好みかな……それから、スタイルは、まあ少しはあるけど、あまり大げさじゃない感じで、お、できれば、やっぱり優しいほうがいいかな。
それから、自分の言いたいことだけを一方的に話して、ただ自分の気持ちを相手に押しつけて、相手に完全に受け入れることを求めたりしない。いろんなことを試してみようとして、生活の中には自分を楽しませてくれるいろんなことがあるって思える人……それからやっぱり、一緒にいる時に、二人でいろんな楽しみを見つけられて、小さなことでもいいから楽しく話せること。
普段は自立しているけど、たまに甘えてくる時が可愛い……何をするにも自分なりの原則や好みがあるけど、それを相手にもまったく同じ基準で求めたりはしない。最後に言うなら、俺はその人にもっと笑ってほしいかな。俺自身、そんなに簡単に笑顔を見せるほうじゃないから、彼女が何かのことで簡単に笑顔になってくれたら、俺も嬉しいと思う……うん、だいたいこんな感じかな。どう思う……?」
端月は俺が話している間、ただ静かに耳を傾け、自分の飲み物を一口飲んだ。時には考え込むような表情を見せ、時には少しだけ口元を緩めた。
その時、彼女は飲み物を置き、十分に理解したような表情で言った──
「分かった。つまり、逐幸が好きなのは湖櫻先輩みたいな人ね。」
え? え……? 俺が呆然としている間に、端月は小さな手を握り、一本ずつ指を立てて数え始めた。
「明るい性格で、よく笑う。それにスタイルもいいし、サイズはたぶんDかE以上でしょう。茶色で長い髪、とても気品がある。それだけじゃなくて、人の話を聞くのも上手で、一緒にいたら毎日楽しく過ごせそう。たまに甘えてくる時も可愛いし、授業の実習では親切さを見せながら、それでいて背後には凛としたものを感じさせる。普段から人の面倒を見るのが上手で、いつも優しく逐幸をからかって、思わず楽しんでしまう……今挙げたことは、全部当てはまってるよね?」
端月はまず、ほとんどすべての指を立てた両手を見つめ、それから顔を上げて俺に確認した。
え、う、うん……? 俺の表情は硬くなり、彼女が話した内容を少し振り返った。そしてその間、俺の背筋もますます冷たくなっていった。
「う、うん、うん……き、君がそう言うなら、確かに当てはまるけど……でも、俺が好きなのは君であって、先輩じゃないから……」
俺が少し力の入らない声で言い終えると、端月はそのまましばらく俺を見つめ、それから笑顔を浮かべて言った。
「まあいいわ。実は七割くらいは冗談だから。ずっとあなたを困らせるつもりはないよ。次はあなたの番ね。」
七割くらいが冗談ということは、三割は本気だったということだ。俺はひとまず、この割合がかなり高いことを無視し、これ以上考えないようにした。
俺はしばらく考え、端月に同じ質問をすることにした。端月はどうやら最初から予想していたらしく、かなり余裕のある様子を見せていたが、それでもゆっくりと口を開いた。
「私が好きな男の子は、他人の気持ちを大切にする人。何かをする時はとても真剣で、困難に直面しても前へ進んでいける人。人と接する時はいつも相手を尊重して、他人の苦労を理解しようとする。それに、二人で過ごす時間を大切にして、相手のことも大切にする。そして、私が何を考えているのかを理解しようとしてくれて、私のことも気遣ってくれる。気持ち……だけじゃなくて、身体も。それからね……私に『好きだ』って、はっきり言ってくれる──」
端月は控えめでありながら、どこか温かみのある表情で俺と目を合わせ、それから続けて言った。
「人のことを思いやって、話す時はとても誠実で、礼儀も守って、身近な人たちのこともできる限り尊重する人。最後は、たぶん積極的な態度を持っていて、それから、私がこの人と一生を過ごしたいと思える人かな。でも、この項目はちょっと説明しにくい。たぶん、共通する波長や感覚に近いのかもしれない。一緒にいてとても気楽で、毎日がとても楽しく過ごせそうだと思える人。はい、私の話はこれで終わり。」
端月は「あなたも何か言ってよ」という眼差しで俺を見る。そこで俺は思わず「ありがとう。俺はずっと心に留めておくよ」と言った。




