表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変人公爵と拾われ庭師の物語  作者: ボブ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/14

4話

屋敷の外に一人で出るのは初めてだった。


「なんだ、案外簡単じゃないの…」


アメリアは、走っていた足を緩めたら、うふふ、と思わず笑いが溢れた。


アメリアの行くところにはいつもそばに誰かがいた。でももう自由なのだ、この先何をしようと自分次第。そう思うと心が弾むようだった。


「…でもどうしましょう。このまま家には帰りたくないわね。」


そうなると、仕事を探さなきゃ。


アメリアの良いところは、行動力である。

庭師になりたいと思ってまず取り掛かったことは、屋敷の庭師に教えを乞うことだった。


庭師は驚いていたが、ラローズ庭園を運営する一族としての後学のためだと言うと道具や衣服を揃えてくれた。


お金はドレスを質に入れればなんとでもなった。

貴族令嬢だとしても、パーティードレスは二、三着を着回せばいいのだと全く気にもしなかった。


しかし質に入れたドレス代は全て屋敷に置いてきてしまった。

仲のいい庭師は屋敷の中でも流石にアメリアの部屋に入ることは不可能。


一文なしが確定したことに少しゲンナリとするが、さもありなんととりあえず見慣れた町を歩き進めた。


夕方の広場は人通りが多かった。

鞄の一つも持たず庭師の格好をした少女がうろつくのは少々目立つなと、アメリアはすぐ箱馬車を呼び止めようと手を挙げた。



「…あ、私お金がなかった…」



領地の中だとアメリアは顔がバレている相手もいる。


このままだと家出していることがバレるので、まずはこの町を出て程近い王城のある城下町まで進むことにした。


幸いいつもの貴族らしい格好とは違い随分と歩きやすい。

手袋にエプロン、ブーツなど今は少し目立っても、仕事を探すときにはわかりやすく、庭師として雇われるかもしれないと希望的観測(根拠のない自信)がアメリアにはあった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ