117話 対戦相手
「優勝者入場!」
「うおー!」
「ダークホース!」
司会の合図とともにリールがフィールドに上がり観客は盛り上がった。
ものすごい歓声だ。
「さて観客の皆さま!ここにいるリール嬢が今回の優勝者ということに異を唱える者は誰一人としていないでしょう!今大会はリール嬢に栄冠が授けられました!」
「ウォー!」
「優勝!優勝!」
そんな様子を第一皇子は不服そうな顔で見ていた。
まあ喧嘩相手に自分主催の大会で優勝されたら面白くないだろう。
しかもこんな大規模な大会だと優勝をうやむやにすることもできない。
「ですが!」
司会が流れを変えた。
「皆さまお忘れではないでしょうか!この大会はこれで終わりではありません!リール嬢は大会における優勝は決めましたが挑戦権を得た戦いはまだ行っておりません!」
その通りだ。
もともとこの次の戦いが本命だ。
「第一皇子殿下が選抜した騎士団との戦いです!例年はいつも挑戦者が敗北しています。しかし今回の挑戦者たるリール嬢はきっと素晴らしい戦いを見せてくれるでしょう!」
司会も煽るような口調で言ってくる。
恐らく僕の隣に座る男に指示だろうね。
「では第一皇子殿下に騎士団入場の合図をしていただきたく思います!」
第一皇子は僕の隣を立ち演説台に立った。
「栄光ある選抜騎士達よ!入場せよ!挑戦者を粉砕するのだ!」
感情のこもった大声で第一皇子は入場を宣言した。
まあ多いだろうがせいぜい10人前後、リールの障害にもならn、、、、ん?
ザッザッ!
「騎士団入場!」
「おい、あれって、、」
「あれ全部か?」
「相手一人だぞ?」
「例年の数十倍じゃないか」
会場にどよめきが広がる。
それもそのはず、今フィールドでリールに相対しているのは頭からつま先までを金色の鎧で包んだ騎士、その数100を超えているのだから。
、、、面白いじゃないか。
「ハハッお前の騎士に特別な相手を用意したぞ」
第一皇子は隣で清々しいほどの高笑いをしてくる。
これは勝ちを確信しているな。
この試合は第一皇子の選抜騎士と僕の専属騎士であるリールの対決、いわば僕と第一皇子の直接対決だ。
だからお互い負けるわけにはいかない。
特に第一皇子は自陣の中心で負けるわけにはいかないのだ。
だからこんな大量の騎士を並べて試合を言い切っている。
だが相手は帝都の雑兵じゃない、、、
北部軍副最高司令官、北部の守護者の一人だ。
遅れました!
申し訳ありません!
次回投稿は金曜日です。
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