390.線名(6)
「『埼京線』って名前はJRがつけたんだよね?」
「ん?そうじゃないかな?当時はまだ国鉄だったかもだけど。」
「埼玉と東京を結ぶからだよね。JRだか国鉄だかの造語ってことになるのかな。」
「起点と終点の地名や地域名が由来の線名って多いよ。八王子と高崎を結ぶ『八高線』とか。」
「そうなんだけどさ、同じような言葉で、京浜東北線の『京浜』とか、京葉線の『京葉』とかあるじゃない。」
「東京と横浜、東京と千葉ですね。」
「『埼京』って言葉は他では見たおぼえがないんだけど、こっちは京浜工業地帯とか京葉道路とか、線名に限らず普通に使われてるよね。」
「そうですね。」
「この京浜とか京葉ってのは、どこが使い始めたんだろう。」
「『京葉』は京葉線の開業前から湾岸の工業地域の名前として使われてたと思うよ。」
「そっか。線名より前にあったんだね。」
「せっかく馴染んだ言い回があったし、線名のつけ方としても一般的ってことで採用したんだろうね。」
「東京と千葉だと、東京の『東』の方を使った『東葉高速鉄道』ってのもありますよね。」
「そうだね。あれ?でも起点の西船橋は千葉県内だよ。都内走ってないんだけど。」
「もともと東京メトロ東西線の延伸区間として計画されてて、都心への直通が前提だったからじゃない?」
「あ、そういうことなんだ。」
「ひょっとして東葉高速鉄道って、先に京葉線があったから東葉にしたのかな。」
「そうじゃないかな?」
「もし順序が逆だったら、JRの京葉線は東葉線になってたりして。」
「そうかもしれないし、もっと別の名前になってたかもしれないしだね。」




