389.旅行記(7-4)
「ようやく鉄道博物館へ行くことができたね。」
「待った代わりにトモさんの講義でずいぶん予習ができてました。」
「分野は相当に偏ってたけどね。」
「松電…、アルピコ交通が保存してた車両も見ることができました。」
「俺は展示車両の車内で弁当を食べたのが楽しかったな。ああいう感じの旅行がしてみたいよ。」
「トモさんは新幹線弁当じゃなくて良かったんですか?」
「ドクターイエローのとかもあったよね。」
「ん。鯵の押寿しが好きだから、そっちで良かったの。」
「まあ、たしかに美味しかったけどさ。」
「ボクはミニ列車の運転が楽しかったです。でも、おふたりは後ろに乗ってるだけで良かったんでしょうか。」
「いいのいいの。」
「シミュレーターとかもありましたけど。」
「それよりも展示物見る方が忙しかったし。」
「忙しいって割に、展望スペースではボーっとしてたよね。」
「メリハリのある趣味活動っ。」
「減りはともかく、解説が暴走したとき以外で張りなところってあったっけ…。」
「それにしても、大宮駅への帰り道にまで見どころがあるとは思いませんでした。」
「雨は降られちゃったけど、歩いてみて良かったでしょ。」
「写真展示だけじゃなくて本物の蒸気機関車とかもあったりして。食後のデザートにしては多すぎた気もしますけどね。」
「俺はトモがいま食べてるケーキセットのが余分じゃないかと思う。」
「このあと、俺たちは埼京線に乗って新宿経由で帰るんだけど、ユウはどうする?」
「ボクも一緒に行って良いですか?新宿に寄って買い物してから、都営新宿線で帰ろうと思います。」
「時間は少しかかるけど座れそうな大宮始発の各駅停車で良いよね。時刻を調べてみるよ。」




