384.ケーブルカー(4)
「『け』は『ケーブルカー』で。これって法令だと別の言い方だったよね。」
「うん。『鋼索鉄道』になる。」
「ケーブルカーも鉄道なんですね。」
「ケーブルカーの話題っていうと、来年夏の予定で廃止になる『十国鋼索線』かな。」
「どこにあるんですか?」
「伊豆半島の付け根、箱根から熱海へ向かう道の途中で、伊豆スカイラインが分かれるあたりの十国峠ってところ。」
「なんとなく、あの辺かな?って感じ。」
「名前のとおり、昔の国名で10の国を眺めることができるっていう見晴らしの良い場所に行く路線だって。」
「それすごいね。でもやめちゃうんだ。」
「廃止の理由は設備の老朽化で、代わりに『スロープカー』っていうのの導入が発表されてる。」
「それで鉄道じゃなくなっちゃうってことなのかな。」
「そうだね。ここも屋外設置タイプの『斜行エレベーター』って扱いになるんだと思うよ。」
「前に乗った飛鳥山公園の『アスカルゴ』もだったっけ。」
「同じ会社の製品。あれよりも大きい2車体連結で…、ほら、こんな感じでイメージも発表されてるよ。」
「へえ、眺めが良さそうだ。」
「ボクはケーブルカーってアルペンルートで乗りました。」
「あそこって、黒部湖の側のは全線トンネルの中だよね。」
「そうでした。あれって珍しいんですか?」
「他には青函トンネル記念館ぐらいかな。青函トンネルの『竜飛定点』ってところへの斜坑を使ってる。」
「そこって、珍しい地下に向かうケーブルカーなんだよね。」
「伯父さんは新幹線が開業する前の、まだ在来線として営業してた頃に『竜飛海底駅』の海底駅見学会に参加して乗ったそうだよ。」
「竜飛海底駅ってもう再開しないのかな。」
「現在の竜飛定点っていうのは、緊急時の避難用施設って扱いだったと思うから、無理なんじゃないかな。」
「それじゃあ、ここの場所での乗降は起きない方が良いってことなんですね。」
「ケーブルカーで降りてもホームとかは見れないの?」
「いわゆる『新幹線特例法』の対象になる新幹線鉄道の線路内だから、一般の立ち入りは禁止されてる。」




