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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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383/390

383.空調(1)

「『く』は『クーラー』。この夏もお世話になったね。」

「昔の通勤電車はクーラーが無かったっんですよね。」

「降りたら汗びっしょりだったろうね。通学するだけで、ひと仕事終えた感じになっちゃいそう。」

「想像するだけでも嫌になっちゃいますね。」


「冷房の無い車両って、先日弘南鉄道で乗ったじゃない。天井に扇風機があって、窓開けて乗ったでしょ。」

「そういえば、あの車両って冷房が無かったんですね。窓からの風が気持ちよかったです。」

「当時の車両は窓を全開にできるものもあったそうだよ。」

「今の電車は開いても少しだけだね。」

「昔はまだ気候変動の影響がなくて、夏の東京でも今より涼しかったんでしょうか。」

「そうだったのかな。」

「札幌の地下鉄は冷房を積んでなかったんだけど、数年中に冷房を搭載する方針を固めたってニュースがあったね。」

「そういうところって温暖化の影響が出てるんだね。」


「ところで、鉄道ではクーラーとは言わないで、冷房装置を含めて『空調』っていう言い方をするよ。」

「ああ確かに。空気調整とかそんな感じ?」

「『空気調和装置』が正解。英語だと『air(エア) (・)condit(コンディ)ioner (ショナー)』。」

「そっか。『エアコン』だ。」

「通勤電車の冷房って使われ方が過酷だよね。」

「そうなんですか?」

「だって、朝ラッシュ時なんか駅ごとにドアが開いて、熱気と一緒に暑さにさらされたお客さんが大勢乗って来るんだよ。」

「あー冷蔵庫の扉を頻繁に開け閉めして、まだ冷めてない料理を入れちゃうみたいな感じですね。」

「それでも、車内に入ると涼しいなって思えるんだから、どんだけ冷やしてるんだろうって思う。」

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