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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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379/390

379.ATS(1)

「『え』だと『駅』…、は長くなりそうだから、それはやめといて『ATS』。」

「automatic(オートマティック) (・)train(トレイン) (・)stop(ストップ)だね。」

「そうそう、そんなやつ。」

「日本語だと『自動列車停止装置』になる。以上!」


「え?」

「『え』だけに?」

「じゃなくて、軽めにって言ったけど、軽すぎない?」

「だけどATSは沼(・)だよ。」

「そうなの?」


「そもそもは名前のとおり、停止信号の手前で運転士に対して警報を発して、それを無視した場合に自動で停車させるってものだった。」

「まんまですね。」

「それでも事故は起きるから、そのたびに改良を加えて、さらに各事業者でもそれぞれの(・・・・・)路線の特性に応じた機能追加を行ってきた。」

「停止させるだけじゃないんですね。」

「うん。特に大手私鉄は昭和40年代に当時の運輸省の通達で『速度照査機能』、つまり曲線区間なんかでのスピードオーバーのチェックとかを各社の仕様(・・・・・)で付加してる。」

「ということは、いろいろな種類があるんですね?」


「でも、そういうのだとATCに近いのになってるんじゃないの?」

「automatic(オートマティック) (・)train(トレイン) (・)control(コントロール)、『自動列車制御装置』だ。」

「そうそう。」

「ねえ、ATSだけでも多数の方式があるのにさ、ATCまで関連するんだとしたら説明聞きたい?」

「いえ、遠慮します。」

「ATS沼もATC沼も全力回避で。」

「僕も説明できるほど詳しくないし、深掘りしようとも思ってない。」

「あくまで興味本位で聞きますけど、うちの同好会でそういうのに詳しい人っているんでしょうか。」

「居ないと思うよ。」

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