379.ATS(1)
「『え』だと『駅』…、は長くなりそうだから、それはやめといて『ATS』。」
「automatic train stopだね。」
「そうそう、そんなやつ。」
「日本語だと『自動列車停止装置』になる。以上!」
「え?」
「『え』だけに?」
「じゃなくて、軽めにって言ったけど、軽すぎない?」
「だけどATSは沼だよ。」
「そうなの?」
「そもそもは名前のとおり、停止信号の手前で運転士に対して警報を発して、それを無視した場合に自動で停車させるってものだった。」
「まんまですね。」
「それでも事故は起きるから、そのたびに改良を加えて、さらに各事業者でもそれぞれの路線の特性に応じた機能追加を行ってきた。」
「停止させるだけじゃないんですね。」
「うん。特に大手私鉄は昭和40年代に当時の運輸省の通達で『速度照査機能』、つまり曲線区間なんかでのスピードオーバーのチェックとかを各社の仕様で付加してる。」
「ということは、いろいろな種類があるんですね?」
「でも、そういうのだとATCに近いのになってるんじゃないの?」
「automatic train control、『自動列車制御装置』だ。」
「そうそう。」
「ねえ、ATSだけでも多数の方式があるのにさ、ATCまで関連するんだとしたら説明聞きたい?」
「いえ、遠慮します。」
「ATS沼もATC沼も全力回避で。」
「僕も説明できるほど詳しくないし、深掘りしようとも思ってない。」
「あくまで興味本位で聞きますけど、うちの同好会でそういうのに詳しい人っているんでしょうか。」
「居ないと思うよ。」




