375.用語辞典(2)
「…。」
「どしたの?」
「ナオさんが何か言いたそうにしてますね。」
「なんだろう。テイムしてほしいのかな?」
「ネタが尽きた。」
「ほえ?」
「最近、トモと話すと、難しい話になっちゃうことが多いじゃない。」
「あ、たしかにそうですね。」
「もっと軽めの話題で楽しみたいなって思ったんだけど、そうしたら何を話したら良いのかわからなくなっちゃった。」
「むぅ。そう言われると、確かにそうだったかも。なら、しばらくは一話完結方式で話をしましょう。」
「何それ。それって、どこまでを一話とするの?」
「気付いたら延々と語ってて、実は長編でしたとか言ってそうですよね。」
「なんというか、この信用の無さよ。」
「常日頃の行いです。」
「以前使った用語辞典があれば、また適当に開いたところの言葉を選べると思ったんだけど、持ってきてないよね?」
「うん。無い。」
「鉄道六法だと難しい言葉が多そうだし、時刻表だと駅名とか列車名ばかりになりそうだし。」
「適当に思いつくってのも難しそうですかね。なら、しりとりにしてみます?」
「『線路』、『路盤』、みたいな?って『ん』が付いて負けちゃった。」
「何をやってるんでしょうか。」
「『あいうえお』順に、思いついたことを話題にするのはどうですか?」
「それ良いかも。」
「わかった。僕もなるべく深掘りしないで、表層のことがらだけを説明するように努力する。」
「そういういい方されると、それはそれでどうなんだろうと思う。」




