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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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371/374

371.ロングシート(3)

「それにしても、ローカル線にロングシートは似合わないと思うんだよな。」

「僕もそう思うけれど、立場によって見方も変わるんじゃない?」

「っていうと?」

「旅行者の立場としてはボックス席の方が魅力的に感じるけれど、普段から利用してる人はどうなのかなって。」

「そっか。しょせん旅行者はよそ者だ。」

「ローカル線の乗客って、学生さんが主役なことが多いですよね。」


「良く聞くのが、セミクロスシートの場合、お客さんが出入口付近にとどまっちゃって、奥まで入ってくれないって。」

「ロングシートだと奥まで行きやすくなるね。」

「あとさ、ボックス席って先に座ってる人がいると、そこへは座りにくい雰囲気が漂わない?」

「たしかにそうですね。ロングシートのほうが、あいてる席に座りやすい感じがあります。」

「そうすると、ボックス席は座席数ほどには座れなかったりするのかな。」

「ロングシートでも幅とって座る人居ますけどね。」

「そんなだからさ、ロングシートの方が乗りやすい、座りやすいって思う人は居るんじゃない?」

「ボックス席を占拠できなくなったって思う人も居そうだけどね。」


「最近拡大してるワンマン運転は、後ろのドアから乗って前のドアで降りるから、ロングシートのが車内を通り抜けやすくて良さそう。」

「運転士さんからも車内の見通しがきいて良いのかもしれない。」

「ふと思ったんですけれど、利用者の大半が学生さんの場合、数年もすればボックス席の無いのが普通の世代になっちゃうんじゃありませんか?」

「なるほど。そうかもだね。」

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