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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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368/372

368.鉄道の日(2)

「鉄道が開業した時の新橋駅と横浜駅って、現在とは違う場所だったんでしょ。」

「新橋駅は汐留(しおどめ)駅っていう貨物駅になったけれど、現在は廃止されてる。」

「発掘された開業時の駅の痕跡とか、復元した駅舎とかが展示されてるんだよね。」

「行ったことってある?」

「以前の絶景ツアーの時に寄ることも考えたんだけど行けなかった。」

「横浜駅の方は現在の桜木町駅になったんですよね。」


「ところで、実際にはこれよりも前に営業を開始してたのは知ってる?」

「そうなんですか?」

「品川から横浜の間が先に完成して、4カ月ほど前に仮開業してたんだって。」

「あれ、そんなに前だったんだ。」

「訓練運転を兼ねた先行開業の位置付けだったらしい。」

「それって、大丈夫だったんでしょうか。」

「何分(なにぶん)にも前例のない交通機関だったからね。いろいろと試行錯誤だったんだと思うよ。」

「ちょっとおっかないかも。」

「でもって、新橋で開業式を開催して、記念のお召列車が横浜まで往復したのが10月14日だった。当時使われてた旧暦だと9月12日になる、」

「鉄道開業の日って、開業式を開催した日の事だったんだ。」

「そうだね。新橋からの旅客運輸開始は翌日からだったそうだよ。」

「実は『鉄道開業』よりさらに前に、北海道の炭鉱や兵庫の鉱山ではトロッコが導入されてる。」

「どのくらい前なんでしょう。」

「たしか明治維新の翌年だったから、明治2年ってことになるね。新橋・横浜間の開業が明治5年だから、その3年前。」

「ずいぶんと早い時期だったんですね。」

「国外の技術の導入に貪欲だったんだろうね。」

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