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365.トンネル(3)
「トンネルって日本語では何て言うの?」
「『隧道』って言う。」
「そういえば、鎌倉には『隧道』とか『切通』って場所が多くあるんですよね。」
「そう。その隧道。」
「『どう』は道だよね。『ずい』はどんな字を書くの?」
「『こざとへん』に任務遂行の『遂』って字。ただし『しんにょう』の点がふたつある字体。」
「ちょっと難しい。」
「なので『ずい道』の場合が多い。」
「そうなんだ。」
「あと、もともと『ず』とは濁らないで『すいどう』って言葉だったんだって。」
「つくりが遂行の『遂』ですから、その音で読んでたんですね。」
「でも水を通す『水道』と紛らわしいね。」
「そう。それが理由で濁点を付けて読むようになったって言われてるよ。」
「『架線』を『がせん』って読むのと一緒だね。」
「でも、隧道の場合はその読み方が普通に使われる言葉にまでなったんですね。」
「まあ、隧道って言葉がそこまで一般的かっていうと、ちょっと疑問もあるけれどね。」
「たしかにそうだね。」
「青函トンネルの入口の上には大きく『青函隧道』って書いてあったはずだよ。」
「写真探してみよう。これかな?」
「ありましたね。ちょっと古めの字体で、右書きなんですね。」




