348.縦曲線(2)
「その縦曲線ってのは、勾配の変化する量が少ない箇所ならば使わなくても大丈夫なの?」
「普通鉄道構造規則では必須じゃなかった。とはいえJRの場合は国鉄の頃から全ての勾配が変わる箇所に縦曲線をつけることにしてたみたいだよ。」
「その方が良いよね。ならばどうして無くても良いってなってるんだろう。」
「規則の対象はJRだけじゃないからさ、最高速度の低いローカル私鉄の路線なんかだと、縦曲線がなくても衝撃が少ないんだと思う。」
「なるほど。そうかもしれませんね。」
「あとね、これは勝手な想像なんだけど、意図してつけなくても、ある程度は縦曲線っぽくなっちゃうんじゃないかな。」
「あー、設計上の線路の形よりも安全な走行だっけ。」
「それっぽいカーブになってくれちゃうかもしれないってことですね。」
「むしろ勾配が変わる箇所でキッチリとレールを曲がらせる方が大変かもしれない。」
「それで、勾配の変化する量が10‰からだっけ、縦曲線をつけなくちゃってことは、そのくらいから低速でも衝撃が発生するってことなんだ。」
「衝撃だけじゃないよ。たとえば上に凸の変化点では床下の機器がレールに接触しちゃうかもしれない。」
「あ、お腹擦っちゃう感じだね。」
「でも、半径3000mの曲線って、作るの大変じゃないでしょうか。」
「そこはね、縦曲線を設定するときの早見表があって、その値に従ってレールを敷設すれば良いようになってるんだ。」
「そういう便利なものがあるんだ。」
「新幹線だとスピードが速いから、縦曲線の半径はもっと大きくなるんだよね?」
「うん。東海道新幹線は10000m、山陽新幹線以降は 15000m 。」
「もはやkm単位でも良い半径だった。」
「新幹線の線路の整備って大変なんだろうなって改めて思いました。」




