↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
PR
340/374

340.災害(4)

「盛土(もりど)って、文字どおりに土を盛っただけなの?」

「盛った土を締固(しめかた)めて崩れにくくしてる。あと、水はけを良くするように水抜きパイプを埋めたりもする。それから土の種類も考慮してる。」

「そういう感じのものでも上を列車が走れる強度って出せるものなんだね。」

「あの有名な万里の長城だって、初期の構造物は『版築(はんちく)』っていう土を突き固める方法で築いてて、それがいまだに残ってるんだよ。」

「へえ。」

「もっとも『版築』の場合は土の性質が違うし、突き固めかたが半端ないから、同列に扱うのは間違いなんだろうけどね。」


「そういえば、東海道新幹線では盛土強化の工事をしてるっていうニュースを最近見ました。」

「のり(・・)面をコンクリートで覆うことで雨水の浸透を防いで、大雨の時の運転規制を緩和しようって話題だったね。」

「同じ量の雨が降っても浸み込む水の量が減らせるってことですね。」

「最近は数十年に一度っていわれる規模の豪雨が毎年降るような状態だもんね。」

「盛土に浸み込む水量を抑えられれば、同じだけの雨が降っても土壌中の水分量を少なく見積もれるでしょ。」

「それって前に言ってたJR東海が雨量規制に新しい基準を使うってのの関係?」

「うん。モデル化した『土壌雨量』で規制を行うっていう考え方。」


「東海道新幹線は盛土が多いんですね。」

「そう。開業した当時は、盛土や地盤が安定するまで徐行区間が多くて、東京から新大阪まで『ひかり』で4時間かかってたんだって。」

「それでも、当時はびっくりするほど早かったんでしょ。」

「そうなんだけどね。開業から1年ほど経(た)って土壌が落ち着いてから、3時間10分での運転を開始してる。」

「今は『のぞみ』で2時間20分台だったよね。」

「車両も最高速度も違うけれどね。」

「鉄道の細長い盛土構造が続くのを、堤(つつみ)を築(きず)くって書いて『築堤(ちくてい)』とも言うよ。」

「何年前だっけ、高輪築堤(たかなわちくてい)ってのが発見されてニュースになったね。」

「築堤って、言葉としては築造する作業のことだけど、完成した構造物の意味でも使うんだって。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。