339.災害(3)
「東北地方でも大雨災害で運転を見合わせてる区間が結構あるよね。」
「北上線は今年の8月からだけど、陸羽東線と米坂線、それに津軽線の一部区間が長期運転見合わせになってる。」
「津軽線の運休区間は来年廃止になっちゃうんでしたね。」
「米坂線も新潟県側の沿線自治体がバス転換容認の姿勢を示したってニュースになってたよ。」
「これからどうなるのか注目だね。」
「あれは北上線だったかな?写真で見たんだけど、線路の脇がざっくりと崩れちゃってたっけ。」
「盛土は工事費が安いし修復もしやすいってことで多く使われてるんだけど、豪雨とかで大量の水を含むと崩れやすくなっちゃうのが弱点。」
「修復しやすいって割には、運休が続いてる線が多いと思うんだけど。」
「被災箇所が多いってこともあるだろうし、以前と同じように直しただけじゃ同規模の雨でまた被災するってことになるじゃない。」
「災害復旧工事なんていうけれど、元どおりに直すだけじゃ済まなかったりするんだね。」
「水抜きパイプを設置した程度だった盛土ののり面を、コンクリートで覆って水抜き孔を設けたりとか。」
「がっしり直さないとなんですね。」
「陸羽東線の復旧工事の進捗状況を発表した資料にもあったけど、災害の発生源が鉄道用地以外だった場合は、そっちの状況も考慮しなくちゃいけない。」
「そういう調整も必要なんだ。」
「川の増水が原因なら河川管理者による河川改修、用地外の山間部からの土砂流入なら森林管理者による治山、そういった対策を協議をしないと根本解決にならない。」
「思ったより大変だった。そういう対応もしてからだから時間がかかっちゃうんだ。」
「最近は復旧費用が課題になることが多いよ。」
「地元負担をどうするかってよく聞く話題だっけね。」
「昔は早期の運転再開を最優先にしてたようだけど、『国有鉄道』の頃ならともかく、一応現在のJRは一私企業に過ぎないわけだからね。」
「企業努力で対処ってのと、地元負担を求めるのとの差ってどのあたりなんでしょう。」
「やっぱり採算性ってやつなんじゃないの?」
「世知辛いですねぇ。」




