338.災害(2)
「夏合宿から帰ってきてからは、雨が降って気温の上がらない日が続いてるね。」
「涼しいけれど湿気が多くて、ちょっと動くとじったりする感じがある。」
「昨日は久しぶりに晴れましたけど、そうすると暑くなるんですよね。」
「早くちゃんとした秋になって、爽やかな秋晴れの天気になってもらいたい。」
「同じ秋でも、秋の長雨とか秋雨前線っていう方だよね。」
「嫌な揚げ足取りだね。」
「あ、でも涼しくなったからか、セミの声をあまり聞かなくなったでしょ。」
「それはあるね。」
「夏合宿から帰ってきた日の大雨では、内房線がまだ一部区間で運転を見合わせてたよね。」
「京急もしばらく徐行が続いてましたね。その影響で浅草線が遅れてるって案内をしてましたから。」
「京急は横須賀市内の土砂災害で脱線事故が起きたことがあるから、それからは雨量規制を強化したみたいだよ。」
「小湊鉄道も一部区間で運転を見合わせてなかった?」
「それは8月の雨だったんじゃないかな?」
「そうだったかも。」
「千葉県内では8月の雨でも被害多かったですからね。」
「外房線でトンネル内のバラストが無くなってた写真には驚いたっけ。」
「あのトンネルは土気駅から大網駅に向かって下って行く『片勾配』だったと思うんだ。」
「えーと、それってことは、雨水が川みたいに流れたってこと?」
「たぶん。トンネル内が土気駅周辺の雨が流れ込んだ雨水管みたいになって、その勢いでバラストが押し流しされちゃったんじゃないかな。」
「ちょっと意味は違うかもだけど、鉄砲水って言葉が思い浮かんだ。」
「ナオさんが乗れなかった室蘭線も運転を再開したそうですね。」
「うん。でもたしか徐行をしてるんだよね。」
「そうみたいだね。でも、運転再開で出荷最盛期のジャガイモ輸送を始めることができたらしいよ。」
「ああ、それはとっても大事ですね。」




