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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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337/373

337.旅行記(6-12)

「もうすぐ上野のトンネルに入るんじゃない?」

「順調に走って来れたね。」

「このトンネルを出たあたりで降りることができると、新宿線の岩本町駅が近いんですけど…。」

「ユウが無茶を言いはじめた。」

「きっと、疲れが出てるんだよ。」


「東京に到着するのは、ちょうど帰宅時間帯だよね。」

「そういう話題をきくと、急に現実に引き戻される感じがする。」

「ユウは弁当買ってくんだっけ。あの大きい駅弁屋さん?」

「今日は一度改札を出てデパ地下に寄ってみようと思ってます。」

「そっか。『トクだ値(このきっぷ)』は東京駅(・・・)行きだから、東京駅からはまた運賃を払いなおすことになるんだっけね。なら一度降りちゃっても同じなんだ。」


「でも、この『トクだ値』とか『トク割』とかって、9月末までで発売終了になっちゃうんですって?」

「期間を限って平日限定での発売ってことになるらしい。在来線の特急券を割り引く『トク割』の方は一部が通年で残るみたいだけどね。」

「数量限定だけど今回みたいに買うことができれば安上がりで助かってたんだけどなぁ。」

「JRE POINT(ポイント)特典は残るみたいだけど、ポイント貯めるまでが大変だよね。」


「あと、在来線チケットレス特急券の100円引きも今月末で終わっちゃうんじゃなかった?」

「え?そうなんですか?」

「ああ、それ資料に小さい字で書いてあった。」

「チケットレスの旨味が薄れるような気がする。」

「もともとチケットレスの利用促進が目的だったから、それは達成できたって判断じゃないかな。」

「たしかに、今回の旅行では久しぶりに駅のきっぷ売り場を使いました。」

「これからの割引きっぷは閑散期の誘客にシフトするってことなんだろうね。」

「じゃあね。」

「お疲れ様でした。」

「今度は部室で。」

「気をつけて帰ってね。」

「おふたりも、気をつけて。」

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