336.旅行記(6-11)
「あー、それにしても、函館行きたかったなぁ。」
「残念だったね。きっと、また来いよーって言ってるんだよ。」
「次の機会はいつになるやら。函館山の夜景もだし、青函連絡船の『摩周丸』も見たかった。」
「今日見た『八甲田丸』だけじゃ物足りなかった?」
「そんなことはないけどさ、青森側と函館側にあるんだったら、やっぱり両方見ときたいと思わない?」
「両参りみたいな感じですか?」
「ところでナオは集合の日って早朝に青森へ着いてから何してたの?」
「そういえば、なんだか話す機会がなかったね。着いたのが4時頃だったから待合室で仮眠したり、あと入出港するフェリーを見たりしてた。」
「そんな早く着いてたんですか?」
「うん。それから9時の開館に合わせて港の近くの歴史館?郷土資料館?みたいなところに行った。」
「そういうの興味あるんだ。」
「北前船とか漁船の展示があるって書いてあったから。あと三内丸山遺跡の関連資料なんかもあった。」
「船好きなんですね。」
「それから青森駅近くの森林博物館にも行ったんだけど、あそこってユウの好きそうな建物だった。」
「どんな感じですか?」
「明治末期に建てられた営林署の庁舎だったんだって。森林鉄道の車両も展示されてたよ。」
「へえ、それは僕も気になる。今日、何で行かなかったの?」
「駅の反対側だったし時間も押してたからさ。余裕があれば外観だけでも案内しようとは思ってたんだよ。」
「たしかにちょっとお昼ごはんに時間をかけすぎちゃいましたね。」
「それは否定できないね。で、そのあとは僕たちと合流?」
「うん。お昼にラーメン食べてから木造駅に向かった。」
「森林博物館ってこれですね。」
「そうそう。」
「確かに素敵な建物です。」
「弘前でもいろいろな建物を見たけど物足りなかった?」
「それはそれ、これはこれです。」




