318.新幹線(3)
「東京での新幹線の直通って、上野東京ラインみたいにバンバン乗り入れてる姿を想像しちゃったんだけど、そういう計画じゃなかったんだね。」
「団体臨時列車程度を想定してたってことだから、例えば関東北部から京都や大阪とか、逆に東海道新幹線沿線から日光や東北地方とか、修学旅行列車なんかで利用されたんじゃないかな。」
「ああ、そういう需要はありそうですね。他にはどんな使われ方をしたでしょうか。」
「イベントで新函館北斗から鹿児島中央までの直通とか、あとミステリーツアーなんかもやってほしいよね。」
「う~ん。だけど、やれそうな事より、やれなそうな理由の方が先に思い浮かんじゃう。」
「さっき言ってた周波数の違いは対応可能なんだよね。他にどんな理由があるの?」
「信号や無線方式の違いとか、あと両数の制限とかもあるかな。」
「直通するのが前提の平行世界でなら、そういうところは解決されてるものなんじゃないの?」
「まあそっか。直通計画が立ち消えになったからこそ、それぞれ独自に進化しちゃったわけだからね。」
「最初は団体臨時列車ぐらいかもだけどさ、線路さえつながってたんなら、今とは違った進化があったんじゃないかな。」
「線路1線だけじゃ足りないような、もっと本格的な直通運転を始めてる世界ってのも、想像してみたら楽しいんじゃありませんか?」
「そうそう。もっとお気楽に考えようよ。想像もつかないような世界になってそうだよね。」
「もうすぐ引退する500系も、もし本格的な直通運転が始まってたら、もっと増えてたりしてたかもね。」
「そっか。九州から北海道とか、走る距離が長くなったらスピードアップが必須だよね。」
「とは言っても、そもそもその前の100系や300系とか、E1系MAXとか、そういった車両もどうなってたかわからないね。」
「分かれてたから別々に進化した車両だったんだものね。」
「言ってはみたものの、新幹線が本格的に直通運転した時の妄想って意外と広がらないね。」
「今のイメージに引きずられちゃうのか、別の発想ってのが出せませんね。」
「想像もつかないような世界っていうのは、言葉のとおりに想像が難しいな。」




