317.新幹線(2)
「終わったんなら、おやつにしようよ。」
「そうしましょう。」
「もしまだ物足りないようならば、軌道検測車での測定方法とか、線路の直し方とかも話せるよ。」
「謹んで御遠慮申し上げ奉ります。」
「残念。」
「線路の話は満腹ですけれど、新幹線のことは気になりました。」
「新幹線のどれ?」
「直通運転が実現してたらどうなってたのかなぁって。」
「それね。上野東京ラインみたいな感じになってたのかな。」
「東北新幹線が東京駅へ乗り入れる直前の計画だと、東海道新幹線の14番線を北に伸ばしての接続を見込んでたらしいよ。」
「あれ?つなげる線路は1本だけなの?そんなんだと対応しきれなくない?」
「定期列車の直通は行わないで、団体臨時列車が走れるようにする程度だったらしいから。」
「あ、そんなショボい計画だったんだ。」
「最初からそういう計画だったって訳じゃないんだけどね。」
「縮小しちゃったんですか。」
「うん。西武秩父線と秩父鉄道の直通とか、今度始めるっていう武蔵野線と西武線の直通ぐらいの規模感だと思うよ。」
「線路はつながってるから、直通することもできますよてって感じ?」
「そもそも東海道・山陽新幹線と東北・上越新幹線は架線電流の周波数が違うから、異なる周波数に対応した車両じゃないと直通できない。」
「東海道・山陽新幹線が60Hzで、東北・上越新幹線が50Hzだったっけ。」
「北陸新幹線は長野県内と富山県から先が60Hzだから、そこを走るE7系とW7系は両方に対応できるけれどね。」
「長野県は60Hzなんだ。ユウのところも?」
「はい。松本から出てくるときに、家電製品は買って行かない方が良いってことで、秋葉原で買い揃えました。」
「長野県と富山県の間ってどこ通ってたっけ。」
「新潟県を通るでしょ。そこだけ一旦50Hzに戻るんだよ。」
「そうでした。新潟県民の皆さんごめんなさい。」
「誰に謝ってるんだろう?」




