↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
PR
316/371

316.軌道変位(18)

「さっきから前方(・・)と後方(・・)っていってるけどさ、平面性って実際にはどのくらいの間隔の水準を使って計算してるの?」

「左右一対(いっつい)の車輪を車軸(しゃじく)でつないだものを輪軸(りんじく)っていうんだけどね。」

「重量挙げのバーベルみたいな感じかな?」

「台車に備えてる2つの輪軸(りんじく)の間隔を『軸距(じくきょ)』っていって、新幹線の場合は検測車の台車の軸距である『2.5m(メートル)』を使ってる。」

「じゃあ、在来線は違うの?」

「在来線は『5m(メートル)』を使ってる。」

「それって長すぎませんか?」

「実は手測定の場合って、軌間と水準は高低や通りと同じ個所で測るから、情報が5m(メートル)間隔なんだよ。」

「そっか。5m(メートル)先しか測ってないんだ。」


「あとね、昔は二軸車(にじくしゃ)っていって、台車を使わずに車体の前後に輪軸を直接備えたタイプの車両も多かった。」

「あー、鉄道発祥の頃の車両なんて、そんな感じじゃなかった?」

「そう。まあ、そこまでさかのぼらないでも、国鉄の末ごろまでは二軸貨車がゴロゴロしてたらしい。」

「へえ。」

「で、5m(メートル)っていうのはこの二軸車の軸距に近くて、しかもこうした車両の方が水準が悪い時の影響を受けやすいから有用だったんだって。」


「なら、今はそういう車両は少ないんだし、平面性を求める時に使う水準の間隔も短くした方が実態に即してるんじゃない?」

「そうかもだけどさ、間隔を短くすると全般に値が小さめになるでしょ。だから、補修する基準値を見直す必要があるし、良否を判断する時の感覚とかが馴染むまで混乱があると思う。」

「それが原因で勘違いして、悪い所を直しはぐったりしたら大変ですね。」

「そういう問題もあるかぁ。」

「まあ、補助的な情報としては有効なんだと思う。『3m(メートル)平面性』なんていうのも見たことがあるし。」

「無くはないんだ。」

「内容みっちりだったね。」

「今日だけで夏休みのほとんどが終わっちゃった気分です。」

「口頭で説明しようとすると難しいよ。」

「部室にホワイトボードがあると良かったかもですね。」

「それだと、本当に授業みたいになっちゃいそう。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。