↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
PR
309/372

309.軌道変位(13)

「さて、次は『軌間』かな?」

「そのつもり。」

「軌間はレールの間の幅だよね。」

「うん。軌道変位としての軌間は、そこで使ってる軌間との差を測定する。」

「さっき言ってたけど、拡大してる方向がプラスで、縮小してる方向がマイナスで表すんだっけ。」

「そう。わかりやすいよね。」


「それでさ、ちょっと思ったんだけど、左右の通りの値を足したら軌間になったりしない?」

「ならないんじゃないですか?通りって測定する側のレール内だけで完結してますよね。」

「同じ側のレール上で前後との相対的な位置を測ってるだけで、反対側のレールは一切考慮してないから、左右レールの間隔に直接つながる情報は含んでないんだよ。」

「そっかぁ。傾向ぐらいならわかると思ったんだけど。」

「傾向は似てくると思うよ。周囲よりは広めだろうとか、周囲よりは狭そうとか。」

「でしょ。」

「だけど、ここで必要な情報は正しいレール幅との差異なんだ。これが広がりすぎたり、狭まりすぎたりすると脱線の危険性が高まるから。」

「そっか。相対的な情報だけだと、本当に大丈夫かの判断ができないんだ。」


「とはいっても、軌間も相対的な情報ではあるんだよ。」

「そう?」

「高低や通りもそうだけどさ、設計上の絶対的な位置との比較ってのは行ってない。」

「言われてみればそうだね。」

「軌間が拡大してるっていっても、左右両方に広がってるのか、片方だけなのか、全般に移動したうえで広がってるのか、そういうのはわからない。」

「左右双方へ5㎜(ミリ)ずつ拡大してても、左レールが左へ20㎜(ミリ)で右レールが左へ10㎜(ミリ)と移動してても、どちらも+10㎜(ミリ)なんですね。」

「そういうのを一緒にしちゃって大丈夫なの?」

「今の例で、後者の場合は多分左レールの通りに大きな値が出るから、そっちで判断できるはずだよ。」

「あ、そっか。」

「『通り』は左右それぞれのレールの状態、『軌間』はその左右のレールの関係を確認する項目で、それぞれが補完しあってるってことですね。」

「うん。そういう分担だね。」

「そうすると『高低』と『水準』も似た関係なんでしょうか。」

「そのとおり。なので、次は『水準』の話をするね。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。