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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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308/371

308.夏休み(3)

「高尾からはどんな感じで行くの?」

「甲府行きに乗って、甲府では接続してる松本行きに乗り換えます。」

「で、順調に行くとお昼には着いちゃうんだ。」

「ええ、なので途中の上諏訪でいったん降りて『片倉館』に寄ることを考えてみたんです。」

「ああ、有名な『千人風呂』だね。僕も行ったことあるよ。」

「温泉に入って、お昼を食べて、松本までは夕方に着く列車で行けば良いかなって。」

「だけどさ、それって上諏訪は一番暑い時間帯に降りることになるんじゃないの?」

「そうなんですよ。暑いのを避けたのに、わざわざ暑い中をお風呂に入るなんて本末転倒ですよね。」

「素直に松本まで…、ってそれも暑い時間帯の到着になるのか。」


「いっそのこと、高尾まではJRの東京近郊区間内を大回りして行けば?良い時間調整になるし車内は涼しいよ。」

「そんな変態的なこと、ユウにはさせられませんっ。」

「ナオは過保護だなぁ。」

「過保護とかそういうのとは違うでしょ。」

「時間はつぶれるかもしれませんけど、高尾へ着くころにはへろへろ(・・・・)になっていそうなので遠慮したいです。」


「実際のところ、諏訪って暑いの?なんとなく爽やかな高原のイメージもあるんだけど。」

「ちゃんとした高原は霧ヶ峰とか白樺湖の方まで行かないとですけれど、比較的気温は低めですね。それに湿度が低いです。」

「あー、湿気が無いだけでずいぶん違うと思う。」

「ただ標高が高いから、晴れると紫外線は強いですね。気をつけてないとすぐ焼けます。」

「上諏訪駅は、たしか足湯もあったよね。」

「はい。以前は駅前のデパートに温泉があったんだそうですね。」

「ああ、俺も聞いたことある。いつごろまであったんだろう。」

「えっと、2011年に閉館だって。15年前まではやってたんだ。」

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