307.夏休み(2)
「ちょっと休憩したい。」
「時間も良いし、お昼にしようか。」
「それが良いです。」
◇
「実は帰省の行程でちょっと悩んでます。」
「っていうと?」
「ここ数日は多少涼しい日が続いてますけれど、わざわざ昼間に暑くなるのを待って出かけることもないかなって。」
「それもそうだね。午後になると雷雨が来ることも多いしね。」
「おまけに、最近は割と早く目が覚めちゃってて、なんなら朝の始発電車にも乗れちゃいそうな勢いなんですよ。」
「うわぁ、僕には想像できない世界だ。」
「ただ、本当にそれをやると、各駅停車で行ってもお昼過ぎには松本へ着いちゃうんです。」
「ちょっと早すぎるね。」
「どんな行程なんだろう?」
「総武快速で一旦東京に出て、そこから快速のグリーン車に乗って朝食を食べながら高尾まで行きます。」
「ああ、昼食じゃなくて朝食の時間にするんだ。」
「早すぎて、まだ駅弁屋さんやってなかったりしない?」
「微妙なところなんです。なのでコンビニで仕入れるかもですね。」
「それはちょっと残念だね。」
「あるいは、どうせ高尾で乗り換えるんだったら、新宿線にそのまま乗って京王線で高尾まで行くってのも考えてみたんです。そしたら、こっちのほうが運賃が安いんですよ。」
「へえ。」
「もっとも、朝食をグリーン車での移動中に予定してたので、それをどうしようかなと。」
「高尾駅周辺に朝やってる喫茶店とか無いのかな。」
「それで今考え中なんです。」
「グリーン車の快適さをとるか、値段の安さをとるかかぁ。でも、安い方は朝食がピンチかもと。」
「朝の下り電車って、意外と学生さんがたくさん乗ってたよね。だけど時間が早いみたいだし、夏休み中なら気にしなくても大丈夫かな。」
「京王高尾線の方は、早朝登山な皆さんで混んでそうなイメージがある。実際はどうなんだろう。」
「あ、それは考えてませんでした。」




