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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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303/374

303.軌道変位(9)

「あれ?円曲線って言ったけどさ、『-6.2』っていう同じ値が続いちゃったら、グラフ化してもただの直線になるんじゃない?」

「ユウが補助線からの長さって言ってたでしょ。このDの位置の場合だと、BとCを通る線の延長線上に設定したD'を基準にして、そこからDまでの長さが『-6.2』なんだよ。」

「あ、そっか。X軸からD'の位置までの長さも反映しないといけないんだ。」

「そのとおり。やり方はわかるかな?」

「えっと、今引いた補助線のY座標は、Bの位置で『0.0』、Cの位置で『-6.2』だね。BからCまでに差し引きで-6.2移動したんだから、その倍の距離にあるD'の位置のY座標はこの2倍の『-12.4』だ。」

「そこに、D'からDまでの『-6.2』を足すと、Dの位置のY座標は『-18.6』ですね。」

「はい、正解。」


「だけど今の計算だとBの位置のY座標が『0.0』でしたよね。次のEの位置を求める場合、今のBの位置に相当するCの位置のY座標は『-6.2』になってますから、その分を加味しなくちゃいけませんね。」

「そういうこと。今のDの位置と同じ考え方で計算した結果に、Cの位置のY座標の『-6.2』を足せば良い。」

「よくある『Y=aX+b』の『b』の部分な感じ?」

「そうみたいですね。」

「ふと思った。ここは部室だと思ってたんだけど、俺たち知らない間に迷宮に足を踏み入れちゃってない?」

「ひょっとしてトモさんが迷宮の主(あるじ)だったりします?」

「今頃気付いたか。勇者ナオと賢者ユウよ。軌道の知識を得て、この保線の迷宮を見事に踏破してみせるがよい。」

「クリアボーナスはあるんですか?」

「『安全な走行』と『快適な乗り心地』だあ。」

「え?それだけなの?」

「それ以上に何を望むというか。この愚か者がぁ~。」

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