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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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296/379

296.軌道変位(2)

「上下方向の歪みが『高低』ってのはわかるんだけどさ、左右方向は何で『通り』っていうんだろう。」

「じゃあ、何か良さげな言葉って思いつく?」

「えっと、まんま『左右』じゃ芸がないし、『凹凸(おうとつ)』だと上下方向な感じだね。『うねうね』なんてわけにもいかないし。」

「何ですか?そのうねうね(・・・・)って。」

「ごめんなさい。早くもネタ切れで、適当に思い浮かんだ言葉を言いました。」

「まあ、ボクも良さそうな言葉は出てこなかったんですけど。」


「『通り』ってのはね、建築とか土木でも使われてる言葉らしいよ。」

「そうなんだ。」

「並んだ柱を見通し(・・・)て、まっすぐに結ぶ基準の線のこととか、その状態を確認することとかに使うみたい。」

「わかったような、わかんないような。」

「『通りの具合はどうだ』とか、そんな感じで使うみたい。」

「へえ。」


「で、その『高低』と『通り』を説明する前に、レールの左右別も話しておかないとなんだ。」

「そっか。線路はレールを2本使ってるから当然左右があるんだね。」

「基本的に、その線区の起点を背にして見た時の、左側を左レール、右側を右レールにしてる。」

「ならば、中央線の武蔵小金井付近(うちのあたり)は南側が左レールで北側が右レールってことで合ってる?」

「そうなる。レールの左右別は高速軌道検測車がからむと少し面倒になるけど、その話は後でね。」

「さっきのうねうね(・・・・)ってのが気になります。どこから出てきたんですか?」

「ウナギが泳いでるな感じ。」

「ウナギはニュルニュルでしょ。」

「え?ヘビと一緒でニョロニョロじゃないですか?」

「何か話が激しく脱線してる。」

「うねうねしてるからだよ。」

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