295.軌道変位(1)
今回から『夏休み集中講座』として線路のはなしになります。
リミッター解除で難しい話が続きますので、ご覚悟&ご勘弁くださいませっ。
「やっぱりやるの?」
「うん。『夏休み集中講座』を開始するよ。」
「予告してたとおり、線路の話なのかな?」
「そうだね。今回はそのうちの『軌道変位』の話をしようと思う。」
「軌道の変位っていうと線路の歪みとかのことでしょうか。」
「そう。長らく『軌道狂い』って言われてたから、資料なんかではそっちの言い回しも多いけれど、『軌道変位』って言葉を使う動きもあって、僕はこっちの言葉を使ってる。」
「たしかに、あまり良い言葉じゃないね。」
「『変位』って物理で聞いたことがある気がしますけど。」
「元の場所からの動いた方向と量を表すのが『変位』ってことらしい。なので線路の歪んだ量を表すのは解釈違いって意見もあるって。だけど他に良い表現が見当たらなかったみたい。」
「わかった。そういうものだと思って聞く。」
「さて、軌道変位の基本的な項目は全部で5つ。それが『高低』『通り』『軌間』『水準』そして『平面性』。」
「『高低』ってのが上下方向の歪みだね。」
「そうすると左右方向もありますよね。この中から消去法で考えると『通り』でしょうか。」
「どっちも正解。」
「『軌間』はレールの幅でしたね。」
「『水準』はレールの傾き?勾配かな?」
「軌間はそのとおり。でも水準は違う。勾配は今回は説明しない項目だよ。」
「そうなんだ。」
「それならば、水準は左右のレールの高さの差じゃないですか?」
「あたり。残る『平面性』はちょっとわかりにくいかもなんで、後で説明するね。」
「で、例の新幹線で月に3回測定することになってるのがこれらの項目なんだ。」
「なら、営業列車に積んだ装置でも測定できるってことなんですね。」
「そう。なお、これらの項目名は試験に出ます。なので忘れないようにね!」




