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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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295/380

295.軌道変位(1)

今回から『夏休み集中講座』として線路のはなしになります。

リミッター解除で難しい話が続きますので、ご覚悟&ご勘弁くださいませっ。

「やっぱりやるの?」

「うん。『夏休み集中講座(サマーセッション)』を開始するよ。」

「予告してたとおり、線路の話なのかな?」

「そうだね。今回はそのうちの『軌道変位』の話をしようと思う。」

「軌道の変位っていうと線路の歪みとかのことでしょうか。」

「そう。長らく『軌道狂い』って言われてたから、資料なんかではそっちの言い回しも多いけれど、『軌道変位』って言葉を使う動きもあって、僕はこっちの言葉を使ってる。」

「たしかに、あまり良い言葉じゃないね。」


「『変位』って物理で聞いたことがある気がしますけど。」

「元の場所からの動いた方向と量を表すのが『変位』ってことらしい。なので線路の歪んだ量を表すのは解釈違いって意見もあるって。だけど他に良い表現が見当たらなかったみたい。」

「わかった。そういうものだと思って聞く。」


「さて、軌道変位の基本的な項目は全部で5つ。それが『高低』『通り』『軌間』『水準』そして『平面性』。」

「『高低』ってのが上下方向の歪みだね。」

「そうすると左右方向もありますよね。この中から消去法で考えると『通り』でしょうか。」

「どっちも正解。」

「『軌間』はレールの幅でしたね。」

「『水準』はレールの傾き?勾配かな?」

「軌間はそのとおり。でも水準は違う。勾配は今回は説明しない項目だよ。」

「そうなんだ。」

「それならば、水準は左右のレールの高さの差じゃないですか?」

「あたり。残る『平面性』はちょっとわかりにくいかもなんで、後で説明するね。」

「で、例の新幹線で月に3回測定することになってるのがこれらの項目なんだ。」

「なら、営業列車に積んだ装置でも測定できるってことなんですね。」

「そう。なお、これらの項目名は試験に出ます。なので忘れないようにね!」

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