293.改札(4)
「東武が池袋駅でも顔認証に対応したウォークスルー型の自動改札機を導入したってニュースでやってたね。」
「東武宇都宮駅で少し前から始めてたっていうのですね。」
「利用者が多いターミナル駅だから、人目に触れる機会も多いよね。インパクトも大きそうだ。」
「これから増えてゆくんでしょうか。」
「発表によると来年度以降に設置個所を増やす予定。他の事業者でも導入しやすいように汎用性を持たせてるってことだから、ひょっとしたら一気に拡大するかもだよ。」
「ちょっとまだそうなった時の想像がつかないや。」
「もしこれが普通になっちゃったら、自動改札機の『札』が無くなっちゃいますね。」
「モバイルSuicaでも、スマホがギリ札っぽいか?って感じだったのにね。」
「あれ?そういえば、きっぷって、漢字で書くと『切る』に符号の『符』を書いて『切符』ですよね。」
「それがどうかしたの?」
「きっぷって『乗車券』とも言うじゃないですか。」
「特急券とかグリーン券とかもあるね。最近はほとんど紙のきっぷは使ってないけど。」
「改札機なんかの『札』って言葉はどこから出てきたんでしょう?」
「あ、お金も『お札』って言うじゃない。」
「そういえば、そうですね。」
「でもあれも『紙幣』だし、本当は『日本銀行券』だよね。」
「そういう流れなんですか?」
「『札』っていう言葉自体が、こういう『券』みたいのを表してるんじゃないの。」
「ネットで見てみましたけれど『札』の字にはいろんな意味があるそうです。その中にはきっぷの意味もあるって書いてありますね。」
「伯父さん世代には『硬券』が大好物の人も多かったみたいだよ。」
「それこそ御札みたいに崇め奉ってたりします?」
「そこは本人のみぞ知る世界、じゃない?」




