291.ホームドア(3)
「『ホーム』だと英語では意味が通じないってことなら、ホームドアってのも別の言い方になるのかな。」
「単純に考えるとプラットフォームドアとかでしょうか?」
「これじゃない感があるけど、どうなんだろう。」
「それでも良いみたいですね。他にもいくつかの言い方が書いてありますけれど。」
「ところで、ホームドアって松本には無かったよね。こっち来て戸惑わなかった?」
「地元には無かったですけど、東京とか名古屋へ行ったときに使いましたよ。北陸新幹線にもついてる駅ってありますし。」
「あ、それは失礼。で、俺が聞きたかったのはドアの開くタイミングについて。武蔵小金井でも最近使い始めたけど、電車が停まってから少し間があるじゃない。あれってどう?」
「ああ、たしかにそれは戸惑いました。今は慣れましたけどね。」
「俺はちょっとうざったいなって思ってるんだけど、そのうち慣れるのかな?」
「ホームドアっていつ頃から使われてるんでしょう。」
「結構最近なのかも。中央線の快速電車でも続々と使い始めたし、今ってじゃんじゃん拡大してるところなんじゃない?」
「可動式ホーム柵的なものが最初に本格導入されたのは、東海道新幹線の熱海駅、それから少しして山陽新幹線の新神戸駅だったそうだよ。」
「あ、トモが復活した。」
「熱海駅での設置は開業から10年くらいあとだったらしいから1975年ごろかな。」
「約50年前ですか。結構古いんですね。」
「熱海って、ホームのすぐ前の線路を新幹線が通過する駅だっけ。それまでは目の前をビュンビュン通過してたの?」
「開業当初は本数が少なかったから、こだまが停車する時以外はホームを閉鎖してたらしいよ。」
「なるほど。」
「当時は安全柵とか防護柵、あとは単に柵って呼んでたみたい。」
「都営新宿線でホームドアに慣れちゃったんで、今ではホームドアが無いと心もとないって気分になります。」
「へえ、そうなんだ。」
「高所恐怖症は無いんですけど、ホームから線路を見て、よくこんな崖っぷちを平気で歩いてたなぁって思ったことがありますよ。」
「たしかに考えてみたら怖いんだね。俺たち特快とか特急が目の前を通過する危険性に無頓着になってたかもしれない。」




