279.検測車(6)
「ところでさ、『測定』とか『検測』とか言ってるけど、使い分けを教えて。」
「あ、えっと、『測定』は単純に測るだけの場合で、『検測』は測った内容を評価したり判断する場合に使ってる。…つもり。」
「じゃあ『装置』と『機器』は?」
「う~ん。あらたまって聞かれると説明が難しいけれど、『機器』が測定したりする機械そのもので、『装置』はその機器を組み合わせて処理を行えるように設置したもの、かな?」
「なんとなくイメージはわかる気がします。」
「でもそれ、ちゃんと考えて、厳密に使いわけてる?」
「…あんまり。流れでなんとなく?でもさ、意味は通じてる…、よね?よね?」
「うん。まあね。」
「そういえばずっと『検測車』って言ってたんだけどさ、『ドクターイエロー』って本当は『新幹線電気軌道総合試験車』っていうんだよね。」
「あれ?そうなんですか?」
「うん。ニュースリリースなんかでもそう書いてあるよ。伯父さんなんかは単に『試験車』って言ってるし。」
「なら『検測車』ってどこから出てきたんだろう。」
「在来線用の車両が『高速軌道検測車』とか『電気検測車』だから、その影響なのかもしれない。」
「そういうものなのかな?」
「ただEast iは『新幹線電気軌道総合検測車』で良いみたい。SOARも資料では『新たな新幹線専用検測車』になってた。」
「言葉って難しいよね。」
「思い込みで使ってた言葉が間違ってた時って、顔から火が出そうになりますよね。」
「うん。トモの揚げ足取るのって、意外と簡単かもね。」
「気付いた時に、指摘してあげるのと、黙っててあげるのと、どちらが優しさなのか迷うときってありません?」
「え?僕また何かやっちゃった?妙なこと言っちゃった?」
「だいじょーぶだよー。心配することないよー。」
「これって、優しさ成分入ってるでしょうか。」




