277.検測車(4)
「JR東日本は新しい検測車を導入してからも、営業列車での軌道検測は続けるんだよね。」
「うん。東北・北海道新幹線用に導入するE10系にも搭載するって発表されてる。」
「それって検測車の予備ってだけじゃないんでしょ?」
「もちのろん。検測車は月に3回しから走らないけれど、ほぼ毎日走る営業列車の膨大なデータを活用しない手はない。」
「ちょっと多すぎる気はしますけどね。」
「新幹線の検測車は月3回走るんだよね。営業列車が毎日走るとしたら単純にその10倍で、しかも1日に何回も走るだろうから、全部測定したら数十倍のデータ量になるんだよね。」
「在来線に至っては検測車が3か月に1回っていうことなら、ざっくり3×3=90倍のさらに数倍ってことになりますね。」
「そういう大量データの解析技術が進んだってことなんだよ。」
「あー、情報科学部あたりで習いそうな内容だね。」
「で、そうやって測定した情報なんだけど、検測車の場合は基準値を超えた不良箇所を補修作業の候補として抽出してる。値が大きくて緊急性の高いところがあればすぐに対処する。」
「うん、うん。修理の基本だね。」
「この悪くなったから直すっていうのが『事後保全』っていう考え方で、『Breakdown Maintenance』を略した『BDM』とも呼ばれる。」
「直訳だと『ぶっ壊れたら直す』だね。」
「身も蓋もありませんね。」
「E10系っていえば、車両の形式はどうするんだろう。」
「っていうと?」
「ほらE7系だと後ろに数字2桁を付けて、E725形とかが個別の形式名になってるじゃない。」
「ああ、同じようにするとEの後ろの数字が4桁になって、E1025形とかE1026形とかになるんだ。」
「ちょっと変な感じがするでしょ。」




