276.検測車(3)
「East iの方も、JR東日本が後継車両の内容を発表したね。」
「愛称は『SOAR』だってね。秋田新幹線用の次期車両をベースにして、時速320㎞での検測を行うって。」
「不思議な響きの愛称ですよね。」
「東海道・山陽新幹線では営業列車での測定になるのに、なんでこっちはまだ専用の車両を使うんだろう。」
「東海道・山陽新幹線の場合はN700Sを普通に運用してるだけで東京から福岡までの全線を走れるじゃない。」
「たしかにそうだ。」
「JR東日本の場合を考えてみてよ。東北・北海道新幹線、上越・北陸新幹線、それに秋田新幹線と山形新幹線。それぞれが別の形式を使ってるでしょ。」
「そっか。これって方面別に4形式かな?で、それぞれを3編成か4編成って考えたら最低でも12編成は用意しなくちゃってなるんだ。」
「検測装置も安くないでしょうし、それぞれのメンテも必要ですよね。」
「それに、装置やデータの処理は車体の大きさや特性に応じて調整するのもあるだろうから、全部同じものを積めば済むってわけじゃないと思うよ。」
「ならば専用の1編成をどこにでも入れるように製造した方が経済的なんだ。」
「それとね、新検測車は新しく開発する装置をいろいろと積むってなってたでしょ。加えて今後の開発とか試験でも専用の車両があれば便利じゃない。」
「編成も今より1両多い7両編成になってたっけね。その分、機器を積むスペースにも余裕がありそう。」
「両先頭車は高速走行用にノーズ部分が長くて有効スペースは少なそうだから、意外と全体の容量は大差ないかもしれないけどね。」
「ところで、さっき言ってた営業列車での軌道の検測だけど、秋田新幹線と山形新幹線には用意しないの?」
「東北新幹線から分かれた先は、新幹線って呼ばれてても『在来線』だから。在来線の軌道検測は3か月に1回だったはず。」
「そっか。なら、十分な余裕があるんだ。」
「新検測車『SOAR』は、さすがに黄色にはならなかったね。」
「正面からのイラストだと、イタリア国旗みたいなカラーだなって思いました。」
「もう『黄色い新幹線』は見納めになっちゃうんだ。」
「でも、何年かしたらラッピング車両が企画されそうな気がしますよ。」




