271.東京都交通局(1)
「都営地下鉄って線路の幅が全部違ってるって聞いたんですけど、そうなんですか?」
「うーん、全部違うってわけじゃないけれど、たしかに互換性はないかも。」
「へえ、そうなんだっけ。」
「線路の幅、『軌間』なんだけど、三田線がJRの在来線と同じ1067㎜、新宿線はちょっと特殊で1372㎜、浅草線と大江戸線が標準軌の1435㎜を使ってる。」
「浅草線と大江戸線は同じだったんですね。」
「でもほら、大江戸線はリニアモーター駆動だから、地上側の設備がない浅草線は走れないでしょ。」
「そうですね。それに車両が小さかったし、床の高さも低いんですよね。実はホームの高さに届かなんじゃないですか?」
「うん。車体の幅も狭いから、ホームとの間に隙間もできると思う。」
「ひょっとすると、パンタグラフすら届かないかもじゃない?」
「逆にね、浅草線の車両は大江戸線を走るには大きすぎる。」
「あー、周囲にぶつかりまくる気がする。」
「互換性が無いってのが良く分かりました。」
「新宿線の軌間は東京馬車鉄道が使い始めて東京市電から都電にまで引き継がれたものだから荒川線と同じ幅。でも架線電圧も違うし、お互いに乗り入れてる姿って想像がつかないでしょ?」
「はい。新宿線の駅で待ってて都電が走ってきたら違和感ありまくりです。」
「反対に都電を待ってて地下鉄の電車が来たら、ビックリできる自信がある。」
「でも、何でそんな軌間を選んだんでしょう?」
「海外ではトラムが地下鉄に乗り入れるとか無かったっけ。」
「そういうのもある。地下鉄じゃないけど福井鉄道とえちぜん鉄道がちょっと似た感じかな?」
「あ、そこも気にはなってたんだよ。夏合宿はどこに決まるのかな。」




