269.信号(15)
「今日は、信号機の話の第二回戦ってことで。」
「前面展望動画でお勧めのチャンネルってある?」
「う~ん。特にない。トモは無いの?」
「僕もない。あまり広告入らないのが良いんだけどな。」
「それね。でも見てみないと分かんないんだよね。」
◇
「さて、新宿を発車したね。ここまでどうだった?」
「先日話した標識の実例があって良かったです。」
「よく映ってるもんだね。」
「教えてもらった『信号喚呼位置標』ってのを使うと次の信号機を探すタイミングがわかりやすいですね。」
「黄色い△のだね。見やすいように黒地の●の上に描かれてることが多いよ。」
「そこに書いてある数字は次の閉そく信号機の番号なんだね。」
「この信号喚呼位置ってのは、だいたいが手前の信号機の場所にありますね。」
「信号の間隔が短いとそうなっちゃう。結構忙しないでしょ。」
「だから地下鉄は車内信号が早く導入されたんだよね。カーブで見通せないところも多いし。」
「このトンネルで緩行線をくぐると神田川沿いに出て御茶ノ水だ。」
「見えてきた。えっと『中二場』と『総武』だって。」
「何だか『中二病』みたいですね。」
「中央線の略だから中って読んでみたんだけど、たしかにそうだね。」
「じゃ、御茶ノ水の下り線もさくっと見とく?」
「ちょっと探してみる。えっとこれ。…うん、この辺りかな?」
「『急二出』と『緩行』だ。
「これ、カタカナの『ニ』だと思ってみると、『急に出る』とも読める。」
「なんだか面白くなってきました。」
「ところで『緩行』の方は出発の『出』の字は書いてないんだね。」
「さっきの『総武』も場内の『場』の字が無かったね。まあ無くてもわかるけど。」
「お茶の水で中央線と総武線を相互に行き来できるんですね。」
「千葉発着の『あずさ』とか、週末の『新宿わかしお』『新宿さざなみ』なんかが使ってるよ。」




