266.信号(13)
「『一場』とか書いてある板に名前はあるの?」
「『場内信号機標識』とか『出発信号機標識』なんていうらしい。」
「『らしい』なんだ。」
「法令とかに書かれてる言葉じゃないから。それぞれの会社とか現場とかでの呼び方があるんだろうけどね。『番線表示標』とか『冠』ってのも見たことがある。」
「地域猫が寄る家ごとに違う名前で呼ばれてるみたいな?」
「それは違うと思う。」
「で、その標識に書いてある番線?についてなんだけど。」
「えっと、まず場内信号機。駅へ進入する進路が複数あるときは、それぞれに設置することになってる。そしてどの進路に対するものかが書いてある。」
「1とか2とかのアラビア数字だったり、読み方が合ってるかは分からないけど『上本』とか『上中』とかだったり。駅によって違うよね。」
「数字は番線だね。あとは『上本』なら『上り本線』、『上中』は『上り中線』。ただの略記だから、読みやすいように読めばよいんじゃない?」
「それで良いものなの?」
「鉄道会社の人がどう読んでるか知らないし、これも会社や現場によると思うから。」
「まあ、本職の人と話してるわけでもないしね。」
「で、ここに数字の番線を書くか、下り本線とか書くかは、駅ごとに決まってるんだと思う。でもこれも外部の人にはわからない。」
「そうなんだよね。だからこういうのを見て想像するのが面白いんだけどさ。」
「例えばJR東日本の場合、アラビア数字は番線、漢数字は場内信号機や出発信号機が複数あった時の順番って感じで区別してるね。」
「やっぱりそれで良いんだよね。」
「上からこんな風に…、アラビア数字で『1』、漢数字で『二』、そして場内の『場』の字が書いてあったら、『1番線への第二場内信号機』ってことになる。」
「武蔵境の上り線には『西武場』ってのがあって、あれは『西武線への場内信号機』で良いんだよね。多摩川線の車両を輸送する時に使うやつ。」
「うん。まあ、こうした付け方は会社ごとにルールがあるだろうし、JRなら地域によってもローカルルールがありそうだけどね。」
「この『1二場』も説明なしで見たらわけわかりませんけど、『西武場』ってのはこうして書いたのを見ると、某球場名の誤植みたいですね。」
「略称だからね。多分探してみると妙な表記がいろいろあると思うよ。」
「既にネットにそういうコーナーあったりするかもね。」
「ウケ狙いで書いてあるわけじゃないんだけどね。運転士さんが間違えないようにするのが一番大事だから。」




