264.信号(11)
「ところでさ、中央線の快速で三鷹を出ると、次は中野まで場内信号機が無いんだね。」
「うん。」
「途中の吉祥寺から高円寺までは、前に言ってた停留場だっけ、停留所だっけ、それなの?」
「JR東日本の場合は『停留所』って呼んでる。『停留場』っていう方が一般的かもだけど。」
「特に決まってるわけじゃないの?」
「現在の法令では特に触れられてはいないみたい。国鉄の民営化前にあった『地方鉄道建設規定』では、分岐器のある駅を『停車場』、ない駅を『停留場』って呼んでたけど。」
「じゃあ、会社がどう呼んでるかってことになるんだ。それだと普通は分からないね。」
「そうだね。閉そく区間の途中にあるってことで『閉そく中間駅』って言い方もあるよ。」
「それでも『駅』ではあるんだよね。」
「うん。駅内外の境界を示す場内信号機が無い代わりに『停車場の区域を示す標』っていうのを設置することになってる。」
「えっとまんまの名前で『停車場区域標』だっけ。」
「これも決まった名前は無いから、会社の呼び方次第なんだけどね。」
「へえ。」
「参考までに、現在の運行管理システムを導入する前は吉祥寺から高円寺の各駅も場内信号機と出発信号機があったんだ。」
「そうなの?」
「この区間に限らないけど、JR東日本ではシステム導入にあたって、分岐器のない駅の場内信号機と出発信号機を、そのままの建植位置で閉そく信号機に変更したんだって。」
「その方がシステム化しやすかったのかな。」
「そうなんだろうね。」
「難しい?」
「地下鉄だと信号機とか見えないので実感がわかないです。」
「ってか、都営新宿線は車内信号じゃなかった?」
「うん、そうだった。信号機自体が線路脇には無かったよ。」




