250.夏合宿(2)
「ユウは夏合宿で、どこに行ってみたい?」
「ボクは東北地方が良いかなって。でもトモさんは行ったことあるそうだし、福島でも開催したことあるんですよね。」
「それは構わないよ。東北に決まったら決まったで、行く場所を考えるのって楽しいし。」
「そうそう。先輩達も福島の時に行ったのは4年生だけだから、遠慮することはないって。」
「そうですか?」
「それに一口に東北って言っても、福島と、例えば青森とじゃ全然違うじゃない。」
「それで、東北地方のどのあたりに行ってみたいの?」
「日本海側が良いかなって。五能線とか乗ってみたいです。」
「なら、秋田か能代あたりかな。終点の方の弘前も弘南鉄道とか走ってて良さそう。」
「秋田なら各方面から行きやすいね。新幹線でいきなり乗り込んでも良いし、新潟から羽越線経由とかもできる。」
「同じ日本海側で新潟ってのはどうなの?」
「新潟だと隣の県って印象が強いんで、ボク的には新鮮味に欠けるなって。」
「そっか。でも新潟は意外と広いから、山形に近い方だと違うと思うよ。」
「そうかもしれませんね。」
「まあ、週明けの月曜日まで期限があるから、じっくり考えれば良いでしょ。」
「宿の場所は決まっても、集合までと解散後はどこを回ってても構わないから、みんな結構好き勝手してるし。」
「もし青森とかになったら、北海道回ってから現れる人が確実にいるね。」
「そんな人がいるんですか?」
「うん。去年の松本合宿でも敦賀を回ってきた先輩がいたよ。」
「どうやって来たんでしょう。新幹線で長野まで来て篠ノ井線ですか?」
「いや。金沢までは新幹線を使ったけど、あとはバスで数日かけて高山とか回ってきたらしいよ。」
「何でもありだってのは理解できました。」
「青森になったとして、さすがに西日本を回ってから来る人は居ないですよね?」
「それは居ないと思うよ。」
「以前は大阪と青森の間を走る特急『白鳥』とか寝台特急『日本海』とかがあったそうだから、その頃なら居たかもね。」




