249.夏合宿(1)
「夏合宿の行き先のアンケートが来てたけど、もう返信した?」
「僕はまだ。一応候補はあるけど熟慮中。」
「ずいぶん早く決めるんですね。合宿は9月になってからでしたよね。」
「決まるのはもう少し先。このあと執行部が候補を絞って、再度決戦投票がある。」
「候補地選びの決まりごとってあります?特に注意書きは無かったですけど。」
「好きなところで構わないよ。ただ、ここ数年の開催地が書いてあったでしょ。」
「4年前から順番に、高崎、福島、金沢、松本でしたっけ。その近くは避けた方が良いんですよね?」
「選んじゃいけないわけじゃないけど、必然的に先輩の票は集まりにくくなるね。」
「場所は遠くても良いんでしょうか。」
「うん。以前は北海道の函館とか九州の博多にも行ったらしいから。」
「でも、さすがに沖縄や海外遠征は無かったって。」
「おふたりは、どの辺りを考えてるんでしょう。」
「俺は名古屋が良いなって思ってる。ユウにはあまり目新しくないかもだけど。」
「確かに特急に乗れば2時間くらいで着きますけど、それほど行ったことはありませんよ。」
「僕は神戸に一票。東北方面は何度か行ってるけど、西は浜松までしか行ったことないから。」
「神戸ですか?大阪とか京都じゃなくて。」
「大阪と神戸とで迷ってて、今のところは神戸が優勢。京都はインバウンドで混んでそうかなって。」
「新宿からの特急『富士回遊』がインバウンドで混んでるの見てるからじゃない?」
「富士回遊だけみっしり乗っててびっくりする。」
「このまえ新宿で降りた時は、小田急の改札付近にもキャリーケース持った人がたくさん居たよ。」
「それは箱根方面に行くんだろうね。そういうところはなるべく避けたいんだよ。」
「コロナ禍で自粛してた期間はリモート飲み会とかだったって。合宿を再開した4年前は近場でってことで高崎になったらしい。」
「部室の過疎化もコロナ禍の影響で、回復しないまま常態化しちゃったみたい。」




