248.新秋津駅(1)
「新しい列車といえば、西武とJRの直通運転の話もあったっけ。」
「新宿線の『観光特急』用にリニューアルする西武の車両を使うんだってね。」
「どこを運転するんですか?」
「西武側発着だと武蔵野線経由で湘南や房総とか夢の国、あとは新幹線に接続する大宮なんかへ。JR側発着では秩父周辺や所沢の野球場へ。そんな計画になってた。」
「西武の所沢とJR武蔵野線の新秋津の間には連絡線があるんだけど、これを使って乗り入れるんだって。」
「その連絡線っていうのも普通の人は乗れない貨物線のひとつですか?」
「そんな感じ。貨物列車は走ってないけれど、新車とか、多摩川線の電車を検査するときの輸送なんかに使ってるよ。」
「昔は貨物列車も走ってた。秩父で生産したセメントを主に運んでたそうだよ。」
「それで、運転を始めたら乗りに行きます?」
「うーん、連絡線は気になるけど、お値段次第かな。」
「それに運転区間を考えると、僕たちには利用しにくいかも。」
「どうしてでしょう。」
「まだ具体的なルートや停車駅は発表されてないけど、例えば西武秩父から鎌倉まで、ノンストップで運転とかだとね。所沢にも停まるとかならともかく。」
「たしかに連絡線に乗るためだけに秩父まで行くのって不毛ですね。」
「ところで、武蔵野線の新秋津駅と西武池袋線の秋津駅を直結する乗換通路の計画も発表されたでしょ。」
「あったね。でも武蔵境からだと西武線へは国分寺で乗り換えるから、新秋津は降りたこともないよ。」
「僕は一度見に行ったことがある。駅を出なくちゃな今の乗り換えは商店の並ぶ道を通って、途中で何度か角を曲がるんだけど、周囲の人がみんな同じ場所へ向かってるから迷わなかった。」
「通り沿いのお店は、お客さん減っちゃうんじゃないかな?」
「検討はこれからだそうだし、地域活性化にも取り組むってなってたよ。」
「新秋津の構内にJRの訓練センターがあって、たまに見学会とか開催されてるんだ。連絡線の体験乗車も追加されると面白いんだけどな。」
「だけど、そういうのって結構良いお値段するでしょ。」
「検査のために輸送するっていう電車には乗せてくれませんよね?楽しそうだと思うんですけど。」




