247.夜行(6)
「前に話をした東北方面に行く夜行列車、名前とか運行区間が発表になったね。」
「新しい列車なんですか?」
「そう。特急『ひたち』で使ってる車両を1編成改造して、全席グリーン車個室にするんだって。」
「グリーン車って聞くと、別世界の話に思えるんですけど。」
「名前は『Luna Azul』っていうんだって。」
「これまた別世界的な不思議な響きですね。ルナは月ですよね。アズールって聞いたことはあるけど、どういう意味ですか?」
「スペイン語で青って意味なんだって。」
「グランクラスのグランの部分とか、JR東日本はフランス語を使うことが結構あったけど、スペイン語を使うとは思わなかったな。」
「品川発着で、春から夏は日本海側を経由して夜行で青森まで、冬は7両編成に組み替えて日中に長野原草津口まで運転するんだよね。」
「季節で行き先を変えるんですか。」
「冬の日本海側は天候の関係で運休のリスクがあるからじゃないかな。」
「なるほどです。」
「俺的には冬に温泉方面へ行くってのは良いと思うよ。」
「そういえば、青森へは東北線とか常磐線経由じゃないんですね。」
「盛岡から先がJRじゃないからじゃない?」
「あと、その区間で特急電車を運転できる人が居ないと思われる。」
「一応聞いておきますけど、お値段ってどのくらいになるんでしょう。」
「新幹線のグリーン車利用+α程度だって。」
「旅行商品として販売するってことだったから、『のってたのしい列車』みたいな感じにするんじゃないかな。」
「他の運行ルートも検討するそうだから、夏祭りの時期とかに仙台や盛岡まで行く可能性はあると思うよ。」
「新宿から白馬まで夜行で走ってる臨時特急『アルプス』とか、あと名前は忘れたけど今度新宿から長野まで夜行で走る臨時特急のコースでも走りそうじゃない。」
「長野行きの設定は、需要を探る目的もあるかも。」
「地元で走るようなら気にはなりますけど、たぶん値段で躊躇っちゃうと思います。」




