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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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242/391

242.リニア(7)

「まだリニアの話、続くんだよね?」

「うん。ここで、満(マンボウ)を持(じ)して、浮上の仕組み。」

「何でここで、マンボウが出て来るんでしょう。」

「ユウ、これは放っといた方が良いやつ。」

「はい、それが賢明だと思いました。」

「ああでも、浮上の説明はしてほしい。」


「へい。まずリニモの浮上方式。これは『電磁吸引式』などと呼ばれてる。」

「電気掃除機とか空気清浄機を想像してしまったけれど違うよね。」

「違います。台車に相当する走行用のモジュールから、T字型の軌道を抱え込むように電磁石が設置してあって、これが軌道下面にある鉄製レールに吸い付こうとする力で浮上するんだって。」

「くっついちゃわないんですか?」

「電磁石の強さを細かくコントロールしてるそうだよ。」


「超電導リニアの方は?」

「『誘導反発式』なんて呼ばれてる仕組み。」

「今度は反発なんだ。」

「U字型のガイドレール左右の側壁にコイルが並んでて、その間で強力な電磁石を動かすと誘導電流が発生するんだって。」

「これもそういうものだと鵜呑みにするしかない感じ?」

「するとあら不思議、コイル下部からは反発、コイル上部からは吸引の電磁力が生まれて浮力になるんだそうですよ。」

「だんだん説明が雑になってきてませんか?」


「ちなみに電磁石の移動速度が速いほど浮力が強くなるらしいんだけど、浮力が不足する低速域はタイヤを使って車体を支えてるんだって。」

「あのタイヤは非常用ってわけじゃなかったんだ。」

「トモの部屋にマンボウのぬい(・・)が居たっけね。」

「それがマンボウの『まんちゃ』さんです。」

「マンボウ好きなんですか。」

「うん。駐車場に『満車(まんしゃ)』って書いてあると、つい頭の中で『まんちゃ』って変換しちゃう。」

「このひと大丈夫ですか?」

「難しいこと言い過ぎて、限界が近いのかも。」

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