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鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
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237/391

237.リニア(2)

「リニアモーターカーっていうと、いくつかの種類があると思うんだけど、動く仕組みとしては同じなの?」

「そうでもない。まずは区別のために、ここでの呼び方を決めておこうと思う。」

「ああ、その方が良いですね。」


「まず、大江戸線みたいな車輪で走るミニ地下鉄は『リニア地下鉄』にしとこうか。」

「うん。」

「この方式は大阪花博を機に、当時の大阪市交通局鶴見緑地線、現在の大阪メトロ長堀鶴見緑地線で実用化された。」

「福岡とか仙台でも導入されてるよね。」

「開発中は『LIM(リム)トレイン』なんていう呼び方もあったそうだよ。その説明は後でね。」

「わかった。その時まで待つ。」


「で、それに対して浮上して走るものには『Maglev(マグレブ)』って言い方がある。」

「マグレブってのは初めて聞く言葉です。」

「『磁気』と『浮上』を組み合わせた造語で、『Magnetic(マグネティック) (・)levitation(レヴィテイション)』の略だって。」

「意外とまんまなんだね。」


「マグレブのひとつめは、愛知高速交通の『Linimo(リニモ)』。これは『HSST《エイチ・エス・エス・ティ》』という方式なんだけど、なじみがある愛称の『リニモ』で。」

「『HSST』ってのは?」

「『High(ハイ) (・)Speed(スピード) (・)Surface(サーフィス) (・)Transport(トランスポート)』の略。」

「サーフィスって表面だよね。高速な表面の輸送?」

「航空会社なんかが空港アクセス用に開発を始めたから、地表を(・・・)高速走行する輸送機関ってネーミングになったらしい。」

「そういう経緯があるんですね。」

「これは愛知万博の開催と同時に実用化されたけど、HSSTはそれまでにもあちこちの博覧会なんかで運行されてるよ。なかには期間限定で鉄道事業を行ったものもある。」

「博覧会っていうのは、そういった物品を展示する催しだものね。」


「で、最後に鉄道総研とJR東海が開発してて、中央新幹線に導入予定の方式。これはJRでの呼び名を使って『超電導リニア』。国内ではこの3種類かな。」

「海外は他にもあるんだ。」

「上海で実用化されてるドイツの『トランスラピッド』なんかがある。これは別枠ね。」

「それじゃあ、国内では『リニア地下鉄』、『リニモ』、『超電導リニア』、この3種類ってことですね。」

「うん。そう。」

「リニア三段活用な感じだ。」

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